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「第五回花粉飛散傾向」を発表 3月31日までの総飛散量や症状のつらさを集計

西・東日本の花粉は来週にもピーク越え、3月までの飛散量は昨年比2.6倍

〜花粉症の症状は昨年よりも早く始まり、「つらい」と感じる人が多い傾向〜

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株式会社ウェザーニューズ(本社:千葉市美浜区、代表取締役社長:草開 千仁)は、3月31日までのスギ・ヒノキ花粉の飛散状況と最新見解をまとめた「第五回花粉飛散傾向」を発表しました。毎日の飛散状況や飛散予報は、スマホアプリ「ウェザーニュース」やウェザーニュースウェブサイト「花粉Ch.」から確認できます。

<ポイント>
1. 西・東日本の花粉飛散は来週にもピーク越え
2. 飛散開始が昨年より早く 花粉症の発症も早まった
3. 今年の飛散量は昨年比2.6倍 花粉症の症状は昨年より「つらい」と感じる人が多い

▼毎日の花粉予報や花粉観測データはこちら
ウェザーニュースウェブサイト「花粉Ch.」
https://weathernews.jp/s/pollen/

 

第五回花粉飛散傾向

<現在の飛散状況:中国四国〜関東ではヒノキ花粉、東北ではスギ花粉が飛散中>

現在、九州〜東北の広い範囲で花粉が飛散中です。西日本や東海、関東ではスギ花粉の飛散がほぼ終了し、現在はヒノキ花粉の飛散が中心となっています。特に中国四国から東海で多くのヒノキ花粉が飛散しています。一方、ヒノキ花粉の飛散量がもともと少ない北陸や東北では花粉の飛散は減少してきており、九州ではスギ花粉ヒノキ花粉ともに既にピークを越えた状況です。北海道のシラカバ花粉はまだ飛散が始まっていません。

 

<今後の飛散予想:西・東日本の花粉飛散は来週にもピーク越え>

今後、西日本や東日本における花粉の飛散量は徐々に減少し、あと一週間から10日程度で飛散のピークを越えるとみています。ピークを越えても4月中は飛散が続くため、花粉症の方は対策が必要です。
これからシラカバ花粉のシーズンを迎える北海道では、高温傾向の影響により4月中旬以降各地でシラカバ花粉が飛び始める予想です。飛散ピークは道南や道央で4月下旬から5月上旬、道北や道東では5月上旬から中旬で、ちょうどゴールデンウィークと飛散のピークが重なる可能性があります。5月下旬には飛散量は少なくなる見込みです。

 

今シーズンの飛散状況について

<飛散時期:飛散開始が昨年より早く、発症が早まった>

今年の2月は冬型の気圧配置になることが少なく、平均気温は西・東日本を中心に高くなりました。2月上旬に九州でスギ花粉の飛散が始まり、中旬にかけて飛散エリアが西・東日本太平洋側に拡大しました。飛散開始の時期は概ね平年並(※1)でしたが、強い寒気が居座った昨年と比べると10日前後早くなったエリアが多くなりました。2月下旬になると西・東日本で本格飛散シーズンに突入し、東北南部でも花粉の飛散が始まりました。2月末以降は季節外れの暖かさが続き、東北北部では飛散開始、本格飛散が平年よりも1週間~10日程度早くなりました。
飛散開始による花粉症の発症時期への影響を調べるため、スマホアプリ「ウェザーニュース」で調査(※2)を実施したところ、「早かった」と回答した方が55%と半数以上を占め、次いで「例年通り」が41%、「遅かった」が4%となりました。2022年と比べると「例年通り」「遅かった」と回答した方が減少し、「早かった」が大幅に増加しました。今年は昨年よりも飛散開始が早かったため、発症も早かった方が多くなったと考えられます。

※1 花粉飛散の平年:2013〜2022年の過去10年平均
※2 スマホアプリ「ウェザーニュース」にて「今年の花粉症、症状が出た時期はどう?」と質問し(選択肢:“早かった”“例年通り”“遅かった”“花粉症ではない”)、“花粉症ではない”の回答を除いて集計(調査期間:2023年3月29日~3月30日、回答数:8,122)。

 

<飛散量:昨年比2.6倍、花粉症の症状は昨年より「つらい」と感じる人が多い>

ウェザーニューズ独自の花粉観測機「ポールンロボ」による観測では、3月末までの全国の花粉飛散量(※3)は、2022年の約2.6倍程度となっています。東北北部など飛散量が概ね昨年並のエリアもある一方で、西日本の一部では飛散量が昨年の7倍前後に増えているエリアもあります。東京都では飛散量が昨年の約2倍となっています。今後、飛散量は徐々に減っていきますが、まだ一時的に花粉が多く飛ぶ可能性があり、引き続き花粉の大量飛散に注意が必要です。
花粉の飛散量は主に昨夏の日照時間や気温、年ごとの飛散量の増減傾向に左右されます。2022年の夏は北日本を中心に日照時間が平年をやや下回ったものの、平均気温は全国的に平年を大きく上回り、雄花の生長が促されたものと考えられます。また、飛散のピークを迎えた2月末から3月にかけて晴れて気温が高くなる日が多かったことも、飛散量の増加に寄与したと考えられます。
花粉症の症状のつらさはどうだったのか、スマホアプリ「ウェザーニュース」のユーザーから寄せられた症状報告を集計しました(※4)。集計の結果、全エリアで昨年よりも症状がつらい方が多い傾向となりました。特に、西日本や東北南部ではつらい方の割合が10ポイント近く増加し、花粉症の方には過酷な春となったことがわかりました。飛散量が多かったことに加え、飛散開始やピーク時期が昨年より早かったことで、対策が間に合わず、つらいと感じる方が多かったと考えられます。

※3 花粉観測機「ポールンロボ」の観測データを集計
※4 スマホアプリ「ウェザーニュース」の『花粉 Ch.』において、2023年 2 月 1 日〜3 月 31 日に花粉症のユーザーから寄せられた症状報告(のべ101,183通)のうち、“非常につらい”“つらい”の回答を合計し、割合で表示

 

西・東日本では花粉シーズンの終了が見えてきましたが、4月中は飛散が続くため引き続き対策が必要です。毎日の飛散状況や飛散予報は、スマホアプリ「ウェザーニュース」やウェザーニュースウェブサイト「花粉Ch.」から確認できます。シーズン終了までの花粉症対策にお役立てください。

▼ウェザーニュース「花粉Ch.」
https://weathernews.jp/s/pollen/

 

都道府県ごとの花粉飛散時期

都道府県
2023年
平年(2013年〜2022年の平均)
花粉シーズン
開始日
本格飛散シーズン
開始日
花粉シーズン
終了日
花粉シーズン
開始日
本格飛散シーズン
開始日
花粉シーズン
終了日
北海道
4月中旬
4月下旬
6月上旬
4/25
4/29
6/11
青森県
3/1
3/6
4月下旬
3/9
3/16
5/8
岩手県
3/1
3/8
4月下旬
3/4
3/11
5/6
秋田県
3/1
3/8
4月下旬
3/8
3/16
5/5
宮城県
2/26
3/2
5月上旬
2/24
3/4
5/5
山形県
3/1
3/8
5月上旬
3/2
3/8
5/3
福島県
2/25
2/26
5月上旬
2/22
3/3
5/5
茨城県
2/14
2/20
5月上旬
2/8
2/20
5/5
栃木県
2/14
2/21
5月上旬
2/9
2/20
5/6
群馬県
2/14
2/21
5月上旬
2/9
2/20
5/6
埼玉県
2/14
2/19
5月上旬
2/7
2/20
5/5
千葉県
2/14
2/19
5月上旬
2/7
2/19
5/5
東京都
2/14
2/19
5月上旬
2/6
2/20
5/6
神奈川県
2/14
2/19
5月上旬
2/6
2/19
5/5
山梨県
2/14
2/27
5月上旬
2/12
2/22
5/7
長野県
2/26
3/1
5月上旬
2/27
3/4
5/5
新潟県
2/28
3/1
5月上旬
2/24
3/2
5/4
富山県
2/28
3/1
5月上旬
2/24
2/28
5/3
石川県
2/28
3/1
5月上旬
2/24
3/1
5/2
福井県
2/25
3/1
5月上旬
2/22
3/2
5/9
静岡県
2/12
2/20
5月上旬
2/8
2/18
5/5
愛知県
2/15
3/1
5月上旬
2/17
2/24
5/4
岐阜県
2/22
3/1
5月上旬
2/19
2/26
5/7
三重県
2/14
2/20
5月上旬
2/14
2/22
5/2
滋賀県
2/23
3/1
5月上旬
2/21
2/27
5/2
京都府
2/23
3/1
5月上旬
2/20
2/28
5/2
大阪府
2/20
3/1
5月上旬
2/19
2/25
5/2
兵庫県
2/20
3/1
5月上旬
2/18
2/26
5/4
奈良県
2/17
2/28
5月上旬
2/19
2/25
5/3
和歌山県
2/12
2/20
5月上旬
2/13
2/23
5/2
岡山県
2/20
3/1
5月上旬
2/19
2/25
5/2
広島県
2/19
2/28
5月上旬
2/18
2/23
5/1
鳥取県
2/20
2/24
5月上旬
2/18
2/24
4/30
島根県
2/12
2/20
5月上旬
2/17
2/24
4/30
山口県
2/12
2/20
4月下旬
2/11
2/18
4/28
徳島県
2/15
2/20
5月上旬
2/17
2/22
5/1
香川県
2/20
2/28
5月上旬
2/18
2/23
5/1
愛媛県
2/14
2/18
5月上旬
2/13
2/20
5/1
高知県
2/14
2/20
5月上旬
2/14
2/21
5/1
福岡県
2/12
2/18
4月下旬
2/9
2/18
4/26
佐賀県
2/9
2/14
4月下旬
2/13
2/19
4/25
長崎県
2/9
2/14
4月下旬
2/9
2/19
4/25
大分県
2/9
2/18
4月下旬
2/10
2/19
4/26
熊本県
2/14
2/18
4月下旬
2/13
2/19
4/26
宮崎県
2/14
2/18
4月下旬
2/9
2/19
4/27
鹿児島県
2/9
2/14
4月下旬
2/11
2/20
4/27
※ 花粉シーズンの定義:花粉観測機「ポールンロボ」の観測に加え、ユーザーからの症状報告を加味
  花粉シーズン開始:3割以上のポールンロボが1日10個以上の花粉を観測。症状が重い人、敏感な人に症状が出始める目安
  本格花粉シーズン開始:3割以上のポールンロボが1日30個以上の花粉を観測。花粉症の多くの人に症状が出始める目安
  花粉シーズン終了:7割以上のポールンロボが1日10個以下の花粉を観測

 

都道府県ごとの花粉飛散量と症状報告

都道府県
2/1〜3/31の花粉飛散量
2022年比(%)
2/1〜3/31のつらい症状報告の割合
2023年(%)
2022年(%)
北海道
-
-
-
青森県
102
20
12
岩手県
121
25
18
秋田県
84
8
6
宮城県
240
32
23
山形県
212
28
16
福島県
333
27
18
茨城県
320
21
18
栃木県
397
29
24
群馬県
303
21
22
埼玉県
142
27
26
千葉県
234
26
23
東京都
202
24
22
神奈川県
211
26
21
山梨県
247
20
15
長野県
131
23
12
新潟県
207
27
22
富山県
257
24
13
石川県
273
20
19
福井県
216
38
31
静岡県
141
22
22
愛知県
171
22
20
岐阜県
203
18
23
三重県
542
25
16
滋賀県
462
24
17
京都府
666
21
17
大阪府
625
27
18
兵庫県
622
26
20
奈良県
687
22
16
和歌山県
290
21
19
岡山県
593
22
13
広島県
722
28
18
鳥取県
477
20
18
島根県
307
34
13
山口県
236
24
12
徳島県
743
16
26
香川県
528
15
7
愛媛県
380
14
7
高知県
251
24
24
福岡県
108
25
17
佐賀県
139
29
25
長崎県
140
29
17
大分県
296
35
17
熊本県
173
17
15
宮崎県
407
21
16
鹿児島県
328
19
10
全国
259
25
20

 

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