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2025年春の花粉はどうなる?ウェザーニューズ「第二回花粉飛散予想」を発表
スギ花粉は2月上旬から飛散開始、西日本の飛散量は過去10年で最多に匹敵か
〜高温・多照で雄花の生長に適した夏 京阪神では前年比4倍超、香川県では前年比8倍超の予想〜
モバイル/インターネット > 空気気象 >株式会社ウェザーニューズ(本社:千葉市美浜区、代表取締役社長:石橋 知博)は、2025年春の花粉シーズンに向け、「第二回花粉飛散予想」(スギ・ヒノキ、北海道はシラカバ)を発表しました。
花粉の飛散開始時期に影響する12月から2月の気温は西日本で平年よりやや低い〜平年並、東日本や北日本で平年並〜高い傾向で、2025年春の花粉の飛散開始は過去10年の平均と比べると西日本では同等、東日本や北日本では早くなる見通しです。2月上旬に東海や関東、九州北部でスギ花粉の飛散が始まり、3月上旬にかけて全国で飛散が始まります。本格的な飛散はスギ花粉が2月中旬から、ヒノキ花粉が3月中旬からの予想です。飛散量は平年を上回る予想で、特に西日本では過去10年で最も多いか、それに匹敵する飛散量となる予想です。2024年夏は広範囲で平年より日照時間が多く、全国的に気温がかなり高かったため、雄花の生長に適した天候となりました。このため、飛散量が多くなる「表年」傾向の西日本や北陸、関東北部では、前年比で大幅に飛散量が増えて、万全な対策が必要です。なお、次回の「第三回花粉飛散予想」は1月中旬の発表を予定しています。
「第二回花粉飛散予想」の一般向けサイト |
ウェザーニュースウェブサイト「第二回花粉飛散予想」 https://weathernews.jp/s/topics/202412/040065/ |
2025年「第二回花粉飛散予想」
<飛散開始時期:2月上旬から東海や関東、九州北部でスギ花粉の飛散開始>
スギの雄花は冬の寒さを経験することで休眠から目覚め(休眠打破)、寒さがピークを過ぎて暖かくなると花粉を飛ばし始めます。このため、冬の適度な寒さと春の気温の上昇が飛散開始のタイミングを左右します。
花粉の飛散開始時期に影響する2024年12月から2025年2月の気温は西日本では平年よりやや低い~平年並、東日本や北日本では平年並~高い傾向となります。12月など冬の前半ほど平年より強い寒気が流れ込みやすく気温が低くなるため、休眠打破は適度に起こる見込みです。1月から2月は西ほど寒気の影響が強く平年並の気温となり、東や北の地域ほど平年より気温が高めの傾向となることから、2025年春の花粉の飛散開始時期は過去10年の平均と比べると、西日本では同等、東日本や北日本では早くなる予想です。
2月上旬には東海の一部でスギ花粉の飛散が始まり、次いで関東や九州北部でも飛散開始となる予想です。2月中旬になると西日本と東日本、さらに東北南部太平洋側の地域で飛散が開始する予想です。その後、3月上旬にかけて東北の各地でも飛散が始まるとみています。北海道のシラカバ花粉は4月中旬からの飛散となりそうです。なお、詳細な飛散開始時期は1月以降の気象動向に大きく左右されるため、最新の情報をご確認ください。
<本格飛散時期:スギ花粉は2月中旬、ヒノキ花粉は3月中旬から本格的に飛散>
スギ花粉が本格的に飛散するのは九州で2月中旬〜3月上旬、中国・四国や東海、関東・山梨は2月中旬〜3月中旬、近畿では2月下旬〜3月中旬の予想です。北陸・長野や東北南部では2月下旬〜3月下旬、東北北部では3月上旬〜4月中旬になるとみています。なお、スギ花粉の本格飛散開始は2月頃の気象動向に大きく左右され、気温が高い状態が継続すると、飛散開始の直後に本格飛散開始となることがあります。最新の情報をご確認ください。3月中旬に入るとスギ花粉の飛散は徐々に収まり、代わって西日本や東日本ではヒノキ花粉の飛散が多くなります。
ヒノキ花粉が本格的に飛散するのは九州や中国・四国で3月中旬〜4月上旬、近畿や東海、関東・山梨で3月下旬〜4月中旬、北陸や東北南部は4月上旬〜中旬とみています。ただ、北陸や東北南部ではヒノキの樹木が少ないため、スギ花粉に比べると飛散量が少なくなる見込みです。
北海道でシラカバ花粉の飛散が本格化するのは4月下旬〜5月中旬の予想で、ちょうどゴールデンウィークと重なる見通しです。
<飛散量:西・東日本で平年を上回る予想、西日本は過去10年で最多に匹敵するおそれ>
2025年春の花粉飛散量は、西日本や北陸、関東北部で2024年を大きく上回り、北日本では下回る地域が多い予想です。西日本では2024年の飛散量が非常に少なかったため、2024年比で800%を超える地域もあり、過去10年で最も多いか、それに匹敵する飛散量になるとみています。一方、東北北部や北海道では2024年の飛散量が多かったため、2024年比で50%を下回る地域があります。東北南部や関東南部、甲信、東海の一部では2024年並の飛散量と見込んでいます。全国平均では2024年比171%となる予想です。
平年(2015〜2024年の平均飛散量)と比べると、西日本や東日本、東北太平洋側では平年を上回る地域が多く、特に西日本では200%を超える地域もあります。東北日本海側や北海道は平年並の地域が多い予想です。全国平均では平年比170%となる予想です。
<雄花調査の結果>
ウェザーニューズでは2024年夏の天候や年毎の飛散量傾向、雄花調査の結果などを総合的に考慮して2025年春の花粉飛散量を予想しています。本発表では11月5~20日にウェザーニュースアプリのユーザーを対象に実施した「スギの雄花調査(北海道はシラカバ)」の結果を活用しています。雄花調査では、ユーザーからスギの雄花の写真と、写真の雄花の状態を4つの選択肢(「全体に雄花が出来ており、密度も高い」「全体に雄花が出来ている」「雄花がまばらに出来ている」「雄花が観察されない」)による回答で募集しました。
雄花調査の結果、「ほとんど全ての枝に雄花がある」という回答の割合が九州から東北南部にかけて昨年よりも多くなりました。逆に「雄花はほとんどない、または見つからない」という回答の割合は昨年よりも少なくなった地域が多くなりました。この結果は当初の飛散予想を裏付けるものでしたが、東海から東北南部の一部では当初予想を上回る雄花量が報告されました。本発表ではこの雄花調査の結果を考慮し、2025年春の飛散量予想を前回発表(10/1)発表から一部更新しています。
エリア別の2025年花粉飛散予想
北海道:4月中旬から飛散開始、飛散量は前年比で半減冬から春の気温は平年より高くなる傾向で、4月以降の寒さが緩むタイミングでシラカバ花粉が飛び始めます。花粉の飛散開始時期は過去10年の平均と比べるとやや早くなる予想で、道南や道央など早い所では4月中旬、その他のエリアでも4月下旬から5月にかけてシラカバ花粉のシーズンに入るとみています。本格飛散は道南や道央でゴールデンウィーク前後、道北や道東では5月上旬〜中旬で、5月下旬になると段々と飛散量は少なくなる見込みです。例年、北海道では飛散開始後、数日で本格的な飛散となる傾向があるため、4月に入ったら対策を始めるのがよさそうです。2024年夏の気温は平年に比べてかなり高くなりました。日照時間も平年を上回った地域が多く、シラカバの雄花の生長に適した天候となりました。一方で2024年のシラカバ花粉の飛散量は前年、平年を大きく上回り、2025年は前年の反動で飛散量が少なくなる「裏年」になると見込んでいます。2025年春のシラカバ花粉の飛散量は前年の48%、平年の84%となる予想です。前年に比べて飛散量は減少するものの、晴れて風の強い日には大量の花粉が飛散するため、シッカリと花粉対策をしてください。 | |
東北北部:2月中旬〜3月上旬に飛散開始、飛散量は大幅減も平年を上回る12月の気温は強い寒気の影響を受けることで平年並~やや低くなり、1月は平年並〜やや高くなる予想です。そのため、休眠打破は適度に起こる見込みです。飛散開始時期に影響が大きい2月から3月初めの気温は平年より高くなる予想で、寒さが緩むタイミングで太平洋側からスギ花粉が飛び始めます。花粉の飛散開始時期は過去10年の平均よりも早く、2月中旬~3月上旬に花粉シーズンに入ると予想しています。スギ花粉の本格的な飛散は3月上旬以降と見込んでいますが、気温が高い状態が継続すると飛散開始の直後に本格飛散開始となることがあります。4月中旬以降は飛散量が段々と少なくなる見込みです。2024年夏の気温は平年に比べてかなり高くなりました。日照時間も平年を上回ったところが多く、雄花の生長に適した天候となりました。一方で2024年の花粉の飛散量は前年、平年を大きく上回り、2025年は前年の反動で飛散量が少なくなる「裏年」になると見込んでいます。2025年春の花粉の飛散量は前年の60%、平年の112%となる予想です。前年に比べて飛散量は減少するものの、平年を上回る水準となります。特に晴れて風の強い日には大量の花粉が飛散するため、シッカリと花粉対策をしてください。なお、東北北部ではスギ花粉の飛散が中心で、ヒノキ花粉はほとんど飛散しません。 | |
東北南部:2月中旬〜下旬に飛散開始、飛散量は平年を上回る予想12月の気温は強い寒気の影響を受けることで平年並~やや低くなる予想です。そのため、休眠打破は適度に起こる見込みです。1月以降は徐々に寒気の流入が平年より弱くなる傾向のため、飛散時期に影響が大きい2月の気温は平年より高くなる予想で、寒さが緩むタイミングで太平洋側からスギ花粉が飛び始めます。花粉の飛散開始時期は過去10年の平均よりも早く、2月中旬~下旬に花粉シーズンに入ると予想しています。スギ花粉の本格的な飛散は2月下旬〜3月下旬と見込んでいますが、気温が高い状態が継続すると飛散開始の直後に本格飛散開始となることがあります。ヒノキ花粉の本格飛散は4月上旬~中旬で、その後飛散量が段々と少なくなる見込みです。2024年夏の気温は平年に比べてかなり高くなりました。日照時間も平年を上回ったところが多く、雄花の生長に適した天候となりました。また、2024年の花粉の飛散量は前年を下回ったものの、平年を上回りました。過去の飛散傾向と夏の気象条件から、2025年の飛散量は前年の飛散量とほぼ同等と見込んでいます。2025年春の花粉の飛散量は前年の109%、平年の146%となる予想で、平年を上回る水準となります。特に晴れて風の強い日には大量の花粉が飛散するため、シッカリと花粉対策をしてください。なお、東北南部ではスギ花粉の飛散が中心で、ヒノキ花粉の飛散は比較的少ない傾向です。また今回、雄花調査において各県とも雄花の量が当初の予想を上回る傾向があったため、飛散量を前回発表(10/1)より多く見積もっています。 | |
関東・山梨:2月上旬〜中旬に飛散開始 飛散量は平年を上回る予想12月の気温は寒気の影響を受けることで平年並となり、休眠打破は適度に起こる見込みです。飛散時期に影響が大きい1月から2月の気温は平年より高くなる予想で、寒さが緩むタイミングでスギ花粉が飛び始めます。花粉の飛散開始時期は過去10年の平均よりも早く、2月上旬〜中旬に花粉シーズンに入ると予想しています。スギ花粉の本格的な飛散は2月中旬〜3月中旬と見込んでいますが、気温が高い状態が継続すると飛散開始の直後に本格飛散開始となることがあります。ヒノキ花粉の本格飛散は3月下旬~4月中旬で、その後飛散量が段々と少なくなる見込みです。2024年夏の気温は平年に比べてかなり高くなりました。日照時間も平年を上回り、雄花の生長に適した天候となりました。また、2024年の花粉の飛散量は前年を下回り、特に北部では減少幅が大きくなりました。一方南部の飛散量は前年をやや下回ったものの表年・裏年の傾向は明瞭ではなく、平年を上回る飛散量でした。2025年春の花粉の飛散量は前年の142%、平年の155%となる予想で、特に北部を中心に前年の反動で飛散量が多くなる見込みです。北部では前年・平年を上回る飛散量となり、南部では前年並ではあるものの平年を上回る飛散量となる予想です。晴れて風の強い日には大量の花粉が飛散するため、シッカリと花粉対策をしてください。なお、雄花調査において東京都・千葉県・神奈川県・山梨県では雄花の量が当初の予想を上回り、群馬県では予想を下回る傾向があったため、飛散量を前回発表より更新しています。 | |
北陸・長野:2月中旬から飛散開始 「表年」傾向で飛散量は大幅増12月の気温は強い寒気の影響を受けることで、平年並~やや低くなる予想です。そのため、休眠打破は適度に起こる見込みです。飛散時期に影響が大きい1月から2月の気温は平年よりやや高くなる予想で、寒さが緩むタイミングでスギ花粉が飛び始めます。花粉の飛散開始時期は過去10年の平均よりも早く、2月中旬に花粉シーズンに入ると予想しています。スギ花粉の本格的な飛散は2月下旬〜3月下旬と見込んでいますが、気温が高い状態が継続すると飛散開始の直後に本格飛散開始となることがあります。ヒノキ花粉の本格飛散は4月上旬~中旬で、その後飛散量が段々と少なくなる見込みです。2024年夏の気温は平年に比べてかなり高くなりました。日照時間も平年を上回ったところが多く、雄花の生長に適した天候となりました。また、2024年の飛散量は前年、平年を下回ったところが多くなりました。このため2025年は前年の反動で飛散量が多くなる「表年」になると見込んでいます。2025年春の花粉の飛散量は前年の176%、平年の156%となる予想です。前年よりも飛散量が大幅に増加するとみています。特に晴れて風の強い日には大量の花粉が飛散するため、シッカリと花粉対策をしてください。なお、北陸エリアではスギ花粉の飛散が中心で、ヒノキ花粉の飛散は比較的少ない傾向です。 | |
東海:2月上旬〜中旬に飛散開始 飛散量は前年・平年を上回る予想12月の気温は強い寒気の影響を受けることで、平年並~やや低くなる予想です。そのため、休眠打破は適度に起こる見込みです。飛散時期に影響が大きい1月から2月の気温は平年よりやや高い〜高い傾向で、寒さが緩むタイミングでスギ花粉が飛び始めます。花粉の飛散開始時期は過去10年の平均よりも早く、2月上旬から中旬にかけて広範囲で花粉シーズンに入ると予想しています。スギ花粉の本格的な飛散は2月中旬〜3月中旬と見込んでいますが、気温が高い状態が継続すると飛散開始の直後に本格飛散開始となることがあります。ヒノキ花粉の本格飛散は3月下旬~4月中旬で、その後飛散量が段々と少なくなる見込みです。2024年夏の気温は平年に比べてかなり高くなりました。日照時間も平年よりかなり多く、雄花の生長に適した天候となりました。また、2024年の飛散量は三重県で前年を大きく下回ったものの、その他のエリアでは概ね前年並でした。過去の飛散傾向と夏の気象条件から2025年は前年の飛散量をやや上回ると見込んでいます。2025年春の花粉の飛散量は前年の121%、平年の152%となる予想です。特に晴れて風の強い日には大量の花粉が飛散するため、シッカリと花粉対策をしてください。なお、雄花調査において静岡県と岐阜県で雄花の量が当初の予想を上回る傾向があったため、飛散量を前回発表より多く見積もっています。 | |
近畿:2月上旬〜中旬に飛散開始、過去10年で最多に匹敵する大量飛散のおそれ12月の気温は強い寒気の影響を受けることで、平年よりもやや低くなる予想です。そのため、休眠打破は適度に起こる見込みです。飛散時期に影響が大きい1月から2月は段々と平年並~やや高い気温に変わる予想で、寒さが緩むタイミングでスギ花粉が飛び始めます。花粉の飛散開始時期は概ね平年並で、2月上旬~中旬に花粉シーズンに入ると予想しています。スギ花粉の本格的な飛散は2月下旬〜3月中旬と見込んでいますが、気温が高い状態が継続すると飛散開始の直後に本格飛散開始となることがあります。ヒノキ花粉の本格飛散は3月下旬~4月中旬で、その後飛散量が段々と少なくなる見込みです。2024年夏の気温は平年に比べてかなり高くなりました。日照時間も平年よりかなり多く、雄花の生長に適した天候となりました。また、2024年の飛散量は前年を大きく下回り、平年と比べても下回る地域が多くなりました。このため、2025年は前年の反動で飛散量が多くなる「表年」になると見込んでいます。2025年春の飛散量は前年の302%、平年の213%となる予想です。特に京阪神エリアでは前年の飛散量が平年の半分程度と少なくなったため、前年比で400%超、平年比で200%超となり、過去10年で最も多いか、それに匹敵する飛散量になる予想です。その他の地域でも飛散量が多くなる予想なので例年以上に対策を万全に行ってください。特に晴れて風が強い日は大量の花粉が飛散するため、より一層の対策をするようにしてください。 | |
中国・四国:2月上旬〜中旬に飛散開始、過去10年で最多に匹敵する大量飛散のおそれ12月の気温は強い寒気の影響を受けることで、平年よりもやや低くなる予想です。そのため、休眠打破は適度に起こる見込みです。飛散時期に影響が大きい1月から2月は段々と平年並~やや高い気温に変わる予想で、寒さが緩むタイミングでスギ花粉が飛び始めます。花粉の飛散開始時期は過去10年の平均と概ね同じで、早いところでは2月上旬から、広範囲では2月中旬に花粉シーズンに入ると予想しています。スギ花粉の本格的な飛散は2月中旬〜3月中旬と見込んでいますが、気温が高い状態が継続すると飛散開始の直後に本格飛散開始となることがあります。ヒノキ花粉の本格飛散は3月中旬~4月上旬で、その後飛散量が段々と少なくなる見込みです。2024年夏の気温は平年に比べてかなり高くなりました。日照時間も平年よりかなり多く、雄花の生長に適した天候となりました。また、2024年の飛散量は前年、平年を大きく下回りました。このため、2025年は前年の反動で飛散量が多くなる「表年」になると見込んでいます。2025年春の飛散量は前年の527%、平年の232%となり、過去10年で最も多いか、それに匹敵する予想です。特に瀬戸内地域では前年の飛散量が非常に少なくなったため、前年比で500%を上回り、800%を超える地域もある予想です。その他の地域でも飛散量が非常に多くなる予想なので例年以上に対策を万全に行ってください。特に晴れて風が強い日は大量の花粉が飛散するため、より一層の対策をするようにしてください。 | |
九州:2月上旬〜中旬に飛散開始、過去10年で最多に匹敵する大量飛散のおそれ12月の気温は強い寒気の影響を受けることで、平年よりもやや低くなる予想です。そのため、休眠打破は適度に起こる見込みです。飛散時期に影響が大きい1月から2月の気温は平年並の予想で、寒さが緩むタイミングでスギ花粉が飛び始めます。花粉の飛散開始時期は過去10年の平均と概ね同じで、2月上旬〜中旬に花粉シーズンに入ると予想しています。スギ花粉の本格飛散は2月中旬〜3月上旬、ヒノキ花粉の本格飛散は3月中旬~4月上旬で、その後飛散量が段々と少なくなる見込みです。2024年夏の気温は平年に比べてかなり高くなりました。日照時間も平年よりかなり多く、雄花の生長に適した天候となりました。また、2024年の飛散量は前年、平年を大きく下回りました。このため、2025年は前年の反動で飛散量が多くなる「表年」になると見込んでいます。2025年春の飛散量は前年の287%、平年の181%となり、過去10年で最も多いか、それに匹敵する可能性があります。前年比では400%、平年比でも200%を超える地域もある予想です。例年以上に万全な対策を行ってください。特に晴れて風が強い日は大量の花粉が飛散するため、より一層の対策をするようにしてください。 | |
都道府県別の2025年花粉飛散予想
エリア | 都道府県 | 花粉飛散量 | 花粉飛散量 | 花粉シーズン | 花粉シーズン |
北海道 | 北海道 | 48 | 84 | 4月中旬 | 6月上旬 |
東北北部 | 青森県 | 46 | 92 | 3月上旬 | 5月上旬 |
岩手県 | 74 | 146 | 2月下旬 | 4月下旬 | |
秋田県 | 67 | 101 | 3月上旬 | 4月下旬 | |
東北南部 | 宮城県 | 99 | 161 | 2月中旬 | 4月下旬 |
山形県 | 102 | 116 | 2月下旬 | 4月下旬 | |
福島県 | 124 | 153 | 2月中旬 | 4月下旬 | |
関東・山梨 | 茨城県 | 243 | 187 | 2月上旬 | 4月下旬 |
栃木県 | 215 | 198 | 2月上旬 | 4月下旬 | |
群馬県 | 156 | 157 | 2月上旬 | 4月下旬 | |
埼玉県 | 113 | 115 | 2月上旬 | 4月下旬 | |
千葉県 | 113 | 132 | 2月上旬 | 4月下旬 | |
東京都 | 108 | 146 | 2月上旬 | 4月下旬 | |
神奈川県 | 104 | 146 | 2月上旬 | 4月下旬 | |
山梨県 | 114 | 143 | 2月中旬 | 4月下旬 | |
北陸・長野 | 長野県 | 117 | 119 | 2月中旬 | 4月下旬 |
新潟県 | 136 | 142 | 2月中旬 | 4月下旬 | |
富山県 | 208 | 172 | 2月中旬 | 4月下旬 | |
石川県 | 272 | 175 | 2月中旬 | 4月下旬 | |
福井県 | 201 | 178 | 2月中旬 | 4月下旬 | |
東海 | 静岡県 | 104 | 148 | 2月上旬 | 4月下旬 |
愛知県 | 139 | 136 | 2月中旬 | 4月下旬 | |
岐阜県 | 112 | 160 | 2月中旬 | 4月下旬 | |
三重県 | 150 | 164 | 2月上旬 | 4月下旬 | |
近畿 | 滋賀県 | 159 | 167 | 2月中旬 | 4月下旬 |
京都府 | 471 | 236 | 2月中旬 | 4月下旬 | |
大阪府 | 472 | 216 | 2月中旬 | 4月下旬 | |
兵庫県 | 453 | 250 | 2月中旬 | 4月下旬 | |
奈良県 | 267 | 238 | 2月中旬 | 4月下旬 | |
和歌山県 | 208 | 164 | 2月中旬 | 4月下旬 | |
中国・四国 | 岡山県 | 538 | 243 | 2月中旬 | 4月下旬 |
広島県 | 690 | 256 | 2月中旬 | 4月下旬 | |
鳥取県 | 480 | 264 | 2月中旬 | 4月下旬 | |
島根県 | 349 | 223 | 2月中旬 | 4月下旬 | |
山口県 | 382 | 178 | 2月上旬 | 4月下旬 | |
徳島県 | 663 | 253 | 2月中旬 | 4月下旬 | |
香川県 | 850 | 244 | 2月中旬 | 4月下旬 | |
愛媛県 | 587 | 217 | 2月中旬 | 4月下旬 | |
高知県 | 440 | 208 | 2月中旬 | 4月下旬 | |
九州 | 福岡県 | 247 | 151 | 2月上旬 | 4月中旬 |
佐賀県 | 189 | 168 | 2月上旬 | 4月中旬 | |
長崎県 | 218 | 177 | 2月上旬 | 4月中旬 | |
大分県 | 410 | 205 | 2月上旬 | 4月中旬 | |
熊本県 | 353 | 179 | 2月中旬 | 4月中旬 | |
宮崎県 | 340 | 187 | 2月中旬 | 4月中旬 | |
鹿児島県 | 342 | 201 | 2月中旬 | 4月中旬 | |
全 国 | 171 | 170 |
※ 表は添付よりご確認いただけます
※ 平年:天候の平年は1991〜2020年の過去30年平均、花粉飛散量の平年は2015〜2024年の過去10年平均
※ 飛散量:花粉観測機「ポールンロボ」が観測すると想定される花粉数。過去のポールンロボの観測データをもとに予想を算出
参考:ウェザーニューズの花粉飛散予想と観測網について
<花粉飛散予想>
ウェザーニューズでは花粉シーズンに向けて花粉の飛散量や飛散時期を予測し、花粉飛散予想を発表しています。第二回花粉飛散予想では、これまで「花粉プロジェクト」で蓄積してきた花粉の観測データや年ごとの飛散量解析、夏の天候、冬〜春の天候の予想、さらに11月に全国のウェザーニュースアプリのユーザーと実施した「雄花調査」の結果をもとに花粉の飛散量や飛散時期についてまとめています。なお、雄花調査の結果を考慮し、2025年の花粉の飛散量予想を前回発表(10/1発表)から一部更新しています。
<ウェザーニュース「花粉プロジェクト」と花粉対策情報の発信について>
「花粉プロジェクト」は、花粉症の方々の役に立ちたい!という想いで、2005年から実施しているユーザー参加型の取り組みです。全国のご家庭や企業などに、独自開発した花粉観測機「ポールンロボ」を約1,000台設置し、空気中に含まれる花粉をリアルタイムに自動観測します。
1月中旬にはウェザーニュースのアプリとウェブサイトにて「花粉Ch.」をオープンし、全国各地の詳細な花粉情報の提供を開始します。「花粉Ch.」では、1時間ごとの花粉飛散予報やリアルタイムの飛散状況を発信し、花粉症の方がつらい季節を少しでも楽に過ごせるよう、対策をサポートします。