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第三回花粉飛散予想を発表 都道府県ごとの飛散開始と飛散量を予想

1月下旬にスギ花粉の飛散開始、飛散量は西日本で過去10年の最多に匹敵

〜本格飛散はスギ花粉が2月中旬から、ヒノキ花粉は3月中旬から〜

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株式会社ウェザーニューズ(本社:千葉市美浜区、代表取締役社長:石橋 知博)は、花粉シーズンを間近に控え、「第三回花粉飛散予想」(スギ・ヒノキ、北海道はシラカバ)を発表しました。
今シーズンは東日本と北日本で飛散開始が平年(※1)よりやや早まる見込みです。西日本では概ね平年並となります。1月下旬に静岡県でスギ花粉の飛散が始まり、2月上旬には九州や中国・四国の一部、東海、関東でも飛散が開始する予想です。ウェザーニューズが1月9日に行った調査(※2)では、西日本と東日本の太平洋側でスギ花粉を感じているという報告があり、すでに少量のスギ花粉が飛んでいる可能性があります。本格的な飛散はスギ花粉が2月中旬から、ヒノキ花粉が3月中旬からの予想です。飛散量は西日本と東日本を中心に平年を上回る予想で、特に西日本では高温・多照の夏の影響と飛散量が増える「表年」傾向が重なり、過去10年で最も多いか、それに匹敵する飛散量となる予想です。
なお、本花粉飛散予想では、過去の花粉飛散量や夏の天候、冬から春の天候、ウェザーニューズ独自のスギの雄花調査の結果に加えて、昨年12月末に発表された環境省のスギ雄花花芽調査の結果をもとに予想を作成しています。ウェザーニューズでは、2023年に閣議決定された「花粉症対策の全体像」および「初期集中対応パッケージ」(※3)に基づき各省庁から公開されるデータも積極的に活用し、花粉の予報精度向上や情報の充実化に取り組んでいきます。

※1 平年:天候の平年は1991〜2020年の過去30年平均、花粉飛散の平年は2015〜2024年の過去10年平均
※2 アプリ「ウェザーニュース」の利用者へのアンケート調査(調査日:1月9日、回答者数:11,307人、沖縄を除く)
※3 内閣官房 花粉症に関する関係閣僚会議:https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/kafun/index.html

 

<ポイント>
1. すでに少量のスギ花粉が飛散、1月下旬から静岡県で、2月上旬には九州や関東などで飛散開始
2. スギ花粉は2月中旬から、ヒノキ花粉は3月中旬から本格的に飛散
3. 高温・多照の夏と飛散量が増える「表年」傾向で西日本は過去10年の最多に匹敵する大量飛散のおそれ

 

2025年「第三回花粉飛散予想」

<飛散開始時期:1月下旬から静岡で、2月上旬には関東や九州などでスギ花粉の飛散開始>

スギの雄花は冬の寒さを経験することで休眠から目覚め(休眠打破)、その後は暖かさに促されて生長し、花粉を飛ばし始めます。
昨年12月から今年1月上旬にかけては冬型の気圧配置となる日が多く、断続的に上空に強い寒気が流れ込みました。気温は北日本で平年を下回り、東日本から西日本では概ね平年並で、平年より低くなる時期もありました。このため、多くの地域で休眠打破が適度に起こっていると考えられます。休眠から目覚めた雄花は花粉の飛散開始に向けて徐々に生長し、気温が高いほど生長が早く進みます。1月後半以降は全国的に暖気と寒気が周期的に流れ込む予想です。暖気が流れ込んで気温が上がったタイミングでスギ花粉の飛散が開始するとみており、2025年春の花粉の飛散開始時期は平年と比べると西日本でほぼ同等、東日本や北日本でやや早くなる予想です。
静岡県では全国で最も早く1月下旬にスギ花粉の飛散が開始し、2月上旬には九州や中国・四国の一部、東海、関東でも飛散が始まります。2月中旬になると西日本と東日本のその他の地域、さらに東北南部の太平洋側でも飛散が開始する予想です。その後、3月上旬にかけて東北の各地でも飛散が始まるとみています。北海道のシラカバ花粉は4月中旬からの飛散となりそうです。なお、詳細な飛散開始時期は今後の気象動向に大きく左右されるため、最新の情報をご確認ください。

<本格飛散時期:スギ花粉は2月中旬、ヒノキ花粉は3月中旬から本格的に飛散>

スギ花粉が本格的に飛散するのは九州で2月中旬〜3月上旬、中国・四国や東海、関東・山梨は2月中旬〜3月中旬、近畿では2月下旬〜3月中旬の予想です。北陸・長野や東北南部では2月下旬〜3月下旬、東北北部では3月上旬〜4月中旬になるとみています。なお、スギ花粉の本格飛散開始は2月頃の気象動向に大きく左右され、気温が高い状態が継続すると、飛散開始の直後に本格飛散開始となることがあります。最新の情報をご確認ください。3月中旬に入るとスギ花粉の飛散は徐々に収まり、代わって西日本や東日本ではヒノキ花粉の飛散が多くなります。
ヒノキ花粉が本格的に飛散するのは九州や中国・四国で3月中旬〜4月上旬、近畿や東海、関東・山梨で3月下旬〜4月中旬、北陸や東北南部は4月上旬〜中旬とみています。ただ、北陸や東北南部ではヒノキの樹木が少ないため、スギ花粉に比べると飛散量が少なくなる見込みです。
北海道でシラカバ花粉の飛散が本格化するのは4月下旬〜5月中旬の予想で、ちょうどゴールデンウィークと重なる見通しです。

<飛散量:西・東日本で平年を上回る予想、西日本は過去10年で最多に匹敵するおそれ>

2025年春の花粉飛散量は西日本、北陸や関東北部の一部で2024年を大きく上回る一方、北日本では下回る地域が多い予想です。西日本では2024年の飛散量が非常に少なかったため、2024年比で800%を超える地域もあり、過去10年で最も多いか、それに匹敵する飛散量になるとみています。一方、東北北部や北海道では2024年の飛散量が多かったため、2024年比で50%を下回る地域があります。東海の一部や関東南部と山梨、長野、東北南部では2024年並の飛散量と見込んでいます。全国平均では2024年比166%となる予想です。平年と比べると、西日本や東日本、東北太平洋側では平年を上回る地域が多く、特に西日本では200%を超える地域もあります。一方、北日本では平年並の地域が多い予想です。全国平均では平年比165%となる予想です。

 

<2025年の花粉飛散予想の根拠>

ウェザーニューズでは、前年の夏の天候や年ごとの飛散量の傾向、アプリ「ウェザーニュース」のユーザーと共に行った雄花調査(※4)、環境省のスギ雄花花芽調査(※5)、冬の天候の実績や予想を総合的に考慮して、2025年の花粉飛散予想を予想しています。2025年の花粉飛散予想の根拠は以下の通りです。

① 前年夏の天候の実績
前年の夏に十分な日照があり気温が上がるほど光合成が盛んになり、花粉の発生源となる雄花の生長が促される傾向があります。2024年の夏は日本付近で高気圧の勢力が強まる日が多くなったことで、広範囲で平年より日照時間が多く、全国的に気温はかなり高くなりました。ただ、北日本の日本海側では7月〜8月上旬に低気圧や前線の影響を受ける日が多く、日照時間が平年をやや下回る地域がありました。2024年夏の天候は、西日本や東日本、北日本の太平洋側では雄花の生長には非常に適した天候となった一方、北日本日本海側では雄花の生長にとってやや不向きな天候になった可能性があります。

② 年ごとの飛散量の増減傾向
花粉の飛散量は周期的に増減し、花粉の飛散が多い年と少ない年が交互に訪れる傾向があります。飛散量が多い年を「表年」、少ない年を「裏年」と呼びます。エリアによって増減の周期は異なり、「表年」「裏年」も異なります。夏の天候等の影響で「表年」「裏年」の区別が不明確になる年もあります。
2024年は西日本や北陸、関東北部で飛散量が前年よりも少なくなったため、2025年は飛散量が増える「表年」になると予想しています。特に減少幅が大きかった西日本では2025年は「表年」の傾向が強く表れるとみています。一方、北海道や東北北部は2024年の飛散量が前年・平年よりも多くなったため、2025年は「裏年」の傾向が強くなり、飛散量が減る見込みです。関東南部や東海の2024年の飛散量は天候の影響を受けて表年・裏年が明確には現れませんでした。そのため、2025年も表年・裏年の影響は小さいとみています。

③ 雄花調査
2024年11月5~20日にウェザーニュースアプリのユーザーを対象に実施した「スギの雄花調査(北海道はシラカバ)」の結果、九州から東北南部にかけて「全体に雄花が出来ており、密度も高い」という回答の割合が前年よりも多くなり、「雄花が観察されない」という回答の割合は前年よりも少なくなった地域が多くなりました。2024年12月26日に発表された環境省のスギ雄花花芽調査では、近畿地方のスギ雄花着花量が過去10年の平年値に比べて特に多く、中国地方がやや多い一方で、東北地方では少ないという結果でした。これら雄花調査の結果を踏まえて飛散量予想を一部調整しています。

※4 雄花調査:ユーザーからスギの雄花の写真と、写真の雄花の状態を4つの選択肢(「全体に雄花が出来ており、密度も高い」「全体に雄花が出来ている」「雄花がまばらに出来ている」「雄花が観察されない」)による回答で募集しました。
※5 環境省報道発表「令和6年度スギ雄花花芽調査の結果等について」:https://www.env.go.jp/press/press_04186.html

 

エリア別の2025年花粉飛散予想

北海道:4月中旬から飛散開始、飛散量は前年比で半減
冬から春の気温は平年より高くなる傾向で、4月以降の寒さが緩むタイミングでシラカバ花粉が飛び始めます。花粉の飛散開始時期は道南や道央など早い所で4月中旬、その他のエリアで4月下旬から5月にかけての予想で、平年よりもやや早くなるとみています。本格飛散は道南や道央でゴールデンウィーク前後、道北や道東では5月上旬〜中旬で、5月下旬になると段々と飛散量は少なくなる見込みです。例年、北海道では飛散開始後、数日で本格的な飛散となる傾向があるため、4月に入ったら早めに対策を始めておくとよさそうです。
2024年夏の気温は平年に比べてかなり高くなりました。日照時間も平年を上回った地域が多く、シラカバの雄花の生長に適した天候となりました。一方で2024年のシラカバ花粉の飛散量は前年、平年を大きく上回り、2025年は前年の反動で飛散量が少なくなる「裏年」になると見込んでいます。2025年春のシラカバ花粉の飛散量は前年の48%、平年の84%となる予想です。前年に比べて飛散量は減少するものの、晴れて風の強い日には大量の花粉が飛散するため、シッカリと花粉対策をしてください。
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東北北部:2月中旬〜3月上旬に飛散開始、飛散量は大幅減も平年並
12月以降は冬型の気圧配置となる日が多く、寒気の影響を強く受けました。そのため、気温は平年よりもやや低くなり、休眠打破はすでに起こっていると考えられます。休眠から目覚めた雄花は開花に向けて生長を再開し、気温が高いほど生長が早く進みます。飛散開始時期に影響が大きい2月から3月初めの気温は平年より高くなる予想で、寒さが緩むタイミングで太平洋側からスギ花粉が飛び始めます。花粉の飛散開始時期は平年よりも早く、2月中旬〜3月上旬の予想です。スギ花粉の本格的な飛散は3月上旬以降と見込んでいますが、気温が高い状態が継続すると飛散開始の直後に本格飛散開始となることがあります。4月中旬以降は飛散量が段々と少なくなる見込みです。
2024年夏の気温は平年に比べてかなり高くなりました。日照時間も平年を上回ったところが多く、雄花の生長に適した天候となりました。一方で2024年の花粉の飛散量は前年、平年を大きく上回り、2025年は前年の反動で飛散量が少なくなる「裏年」になると見込んでいます。2025年春の花粉の飛散量は前年の52%、平年の98%となる予想です。前年に比べて飛散量は減少するものの、平年並の水準となります。晴れて風の強い日には大量の花粉が飛散するため、シッカリと花粉対策をしてください。なお、東北北部ではスギ花粉の飛散が中心で、ヒノキ花粉はほとんど飛散しません。今回、環境省発表のスギ雄花花芽調査の結果を踏まえ飛散量予想を再検討し、岩手県の飛散量を前回発表から更新しています。
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東北南部:2月中旬〜下旬に飛散開始、飛散量は平年を上回る予想
12月以降は冬型の気圧配置となる日が多く、寒気の影響を強く受けました。そのため、気温は平年よりもやや低くなり、休眠打破はすでに起こっていると考えられます。飛散時期に影響が大きい2月の気温は平年より高くなる予想で、寒さが緩むタイミングで太平洋側からスギ花粉が飛び始めます。花粉の飛散開始時期は平年よりも早く、2月中旬~下旬の予想です。スギ花粉の本格的な飛散は2月下旬~3月下旬と見込んでいますが、気温が高い状態が継続すると飛散開始の直後に本格飛散開始となることがあります。ヒノキ花粉の本格飛散は4月上旬~中旬で、その後は飛散量が段々と少なくなる見込みです。
2024年夏の気温は平年に比べてかなり高くなりました。日照時間は太平洋側を中心に平年を上回り、日本海側では平年をやや下回りました。このため、太平洋側ほど雄花の生長に適した天候となり、日本海側では平年並〜やや不向きな天候となった可能性があります。また、2024年の花粉の飛散量は前年を下回ったものの、平年を上回りました。2025年春の花粉の飛散量は前年の90%、平年の120%となる予想で、前年をやや下回りますが、平年を上回る水準となります。特に晴れて風の強い日には大量の花粉が飛散するため、シッカリと花粉対策をしてください。なお、東北南部ではスギ花粉の飛散が中心で、ヒノキ花粉の飛散は比較的少ない傾向です。今回、環境省発表のスギ雄花花芽調査の結果を踏まえ飛散量予想を再検討し、前回発表から更新しています。
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関東・山梨:1月下旬から飛散開始 飛散量は平年を上回る予想
12月以降は冬型の気圧配置となる日が多く、寒気が流れ込みやすくなりました。そのため、気温は概ね平年並となり、休眠打破はすでに起こっていると考えられます。飛散時期に影響が大きい1月から2月の気温は平年より高くなる予想で、寒さが緩むタイミングでスギ花粉が飛び始めます。花粉の飛散開始時期は関東南部の一部で1月下旬、その他のエリアで2月上旬〜中旬の予想で、平年よりも早くなるとみています。スギ花粉の本格的な飛散は2月中旬〜3月中旬と見込んでいますが、気温が高い状態が継続すると、スギ花粉の飛散開始が予想よりも早まる、あるいは飛散開始の直後に本格飛散開始となることがあります。ヒノキ花粉の本格飛散は3月下旬~4月中旬で、その後は飛散量が段々と少なくなる見込みです。
2024年夏の気温は平年に比べてかなり高くなりました。日照時間も平年を上回り、雄花の生長に適した天候となりました。また、2024年の花粉の飛散量は前年を下回り、特に北部では減少幅が大きくなりました。一方南部の飛散量は前年をやや下回ったものの表年・裏年の傾向は明瞭ではなく、平年を上回る飛散量でした。2025年春の花粉の飛散量は前年の142%、平年の155%となる予想で、特に北部を中心に前年の反動で飛散量が多くなる見込みです。北部では前年・平年を上回る飛散量となり、南部では前年並ではあるものの平年を上回る飛散量となる予想です。晴れて風の強い日には大量の花粉が飛散するため、シッカリと花粉対策をしてください。
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北陸・長野:2月中旬から飛散開始 飛散量は前年・平年を上回る予想
12月以降は冬型の気圧配置となる日が多く、寒気の影響を強く受けました。そのため、気温は平年よりもやや低くなり、休眠打破はすでに起こっていると考えられます。飛散時期に影響が大きい1月から2月の気温は平年よりやや高くなる予想で、寒さが緩むタイミングでスギ花粉が飛び始めます。花粉の飛散開始時期は2月中旬の予想で、平年よりも早くなるとみています。スギ花粉の本格的な飛散は2月下旬~3月下旬と見込んでいますが、気温が高い状態が継続すると飛散開始の直後に本格飛散開始となることがあります。ヒノキ花粉の本格飛散は4月上旬~中旬で、その後は飛散量が段々と少なくなる見込みです。
2024年夏の気温は平年に比べてかなり高くなりました。日照時間も平年を上回ったところが多く、雄花の生長に適した天候となりました。また、2024年の飛散量は前年、平年を下回ったところが多くなりました。このため2025年は前年の反動で飛散量が多くなる「表年」になると見込んでいます。2025年春の花粉の飛散量は前年の155%、平年の138%となる予想で、前年よりも飛散量が増加するとみています。特に晴れて風の強い日には大量の花粉が飛散するため、シッカリと花粉対策をしてください。なお、北陸エリアではスギ花粉の飛散が中心で、ヒノキ花粉の飛散は比較的少ない傾向です。今回、環境省発表のスギ雄花花芽調査の結果を踏まえ飛散量予想を再検討し、北陸エリアの飛散量を前回発表から更新しています。
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東海:1月下旬から飛散開始 飛散量は前年・平年を上回る予想
12月以降は冬型の気圧配置となる日が多くなり、寒気が流れ込みやすくなりました。気温は平年並で、休眠打破はすでに起こっていると考えられます。飛散時期に影響が大きい1月後半から2月の気温は周期的に大きく変化する予想で、寒さが緩むタイミングでスギ花粉が飛び始めます。花粉の飛散開始時期は静岡県で1月下旬、その他のエリアで2月上旬~中旬の予想で、平年よりも早くなるとみています。スギ花粉の本格的な飛散は2月中旬〜3月中旬と見込んでいますが、気温が高い状態が継続すると、スギ花粉の飛散開始が予想よりも早まる、あるいは飛散開始の直後に本格飛散開始となることがあります。ヒノキ花粉の本格飛散は3月下旬~4月中旬で、その後は飛散量が段々と少なくなる見込みです。
2024年夏の気温は平年に比べてかなり高くなりました。日照時間も平年よりかなり多く、雄花の生長に適した天候となりました。また、2024年の飛散量は三重県で前年を大きく下回ったものの、その他のエリアでは概ね前年並でした。過去の飛散傾向と夏の気象条件から2025年は前年の飛散量をやや上回ると見込んでいます。2025年春の花粉の飛散量は前年の121%、平年の152%となる予想です。特に晴れて風の強い日には大量の花粉が飛散するため、シッカリと花粉対策をしてください。
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近畿:2月上旬〜中旬に飛散開始、過去10年で最多に匹敵する大量飛散のおそれ
12月以降は冬型の気圧配置となる日が多くなり、寒気が流れ込みやすくなりました。そのため、気温は概ね平年並であったものの、平年より低くなる時期もあり、休眠打破はすでに起こっていると考えられます。飛散時期に影響が大きい1月後半から2月の気温は周期的に大きく変化する予想で、寒さが緩むタイミングでスギ花粉が飛び始めます。花粉の飛散開始時期は2月上旬~中旬の予想で、平年並とみています。スギ花粉の本格的な飛散は2月下旬〜3月中旬と見込んでいますが、気温が高い状態が継続すると、スギ花粉の飛散開始が予想よりも早まる、あるいは飛散開始の直後に本格飛散開始となることがあります。ヒノキ花粉の本格飛散は3月下旬~4月中旬で、その後は飛散量が段々と少なくなる見込みです。
2024年夏の気温は平年に比べてかなり高くなりました。日照時間も平年よりかなり多く、雄花の生長に適した天候となりました。また、2024年の飛散量は前年を大きく下回り、平年と比べても下回る地域が多くなりました。このため、2025年は前年の反動で飛散量が多くなる「表年」になると見込んでいます。2025年春の飛散量は前年の302%、平年の213%となる予想です。特に京阪神エリアでは前年の飛散量が平年の半分程度と少なくなったため、前年比で400%超、平年比で200%超となり、過去10年で最も多いか、それに匹敵する飛散量になる予想です。その他の地域でも飛散量が多くなる予想なので例年以上に対策を万全に行ってください。特に晴れて風が強い日は大量の花粉が飛散するため、より一層の対策をするようにしてください。
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中国・四国:2月上旬〜中旬に飛散開始、過去10年で最多に匹敵する大量飛散のおそれ
12月以降は冬型の気圧配置となる日が多くなり、寒気が流れ込みやすくなりました。そのため、気温は概ね平年並であったものの、平年より低くなる時期もあり、休眠打破はすでに起こっていると考えられます。飛散時期に影響が大きい1月後半から2月の気温は周期的に大きく変化する予想で、寒さが緩むタイミングでスギ花粉が飛び始めます。花粉の飛散開始時期は早いところで2月上旬、広範囲では2月中旬の予想で、平年並かやや早くなるとみています。スギ花粉の本格的な飛散は2月中旬〜3月中旬と見込んでいますが、気温が高い状態が継続するとスギ花粉の飛散開始が予想よりも早まる、あるいは飛散開始の直後に本格飛散開始となることがあります。ヒノキ花粉の本格飛散は3月中旬~4月上旬で、その後は飛散量が段々と少なくなる見込みです。
2024年夏の気温は平年に比べてかなり高くなりました。日照時間も平年よりかなり多く、雄花の生長に適した天候となりました。また、2024年の飛散量は前年、平年を大きく下回りました。このため、2025年は前年の反動で飛散量が多くなる「表年」になると見込んでいます。2025年春の飛散量は前年の527%、平年の232%となり、過去10年で最も多いか、それに匹敵する予想です。特に瀬戸内地域では前年の飛散量が非常に少なくなったため、前年比で500%を上回り、800%を超える地域もある予想です。その他の地域でも飛散量が非常に多くなる予想なので例年以上に対策を万全に行ってください。特に晴れて風が強い日は大量の花粉が飛散するため、より一層の対策をするようにしてください。
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九州:2月上旬〜中旬に飛散開始、過去10年で最多に匹敵する大量飛散のおそれ
12月以降は冬型の気圧配置となる日が多くなり、寒気が流れ込みやすくなりました。そのため、気温は平年よりもやや低い地域が多くなり、休眠打破はすでに起こっていると考えられます。飛散時期に影響が大きい1月後半から2月の気温は周期的に大きく変化する予想で、寒さが緩むタイミングでスギ花粉が飛び始めます。花粉の飛散開始時期は2月上旬の予想で、概ね平年並になるとみています。スギ花粉の本格飛散は2月中旬〜3月上旬と見込んでいますが、気温が高い状態が継続するとスギ花粉の飛散開始が予想よりも早まる、あるいは飛散開始の直後に本格飛散開始となることがあります。ヒノキ花粉の本格飛散は3月中旬~4月上旬で、その後は飛散量が段々と少なくなる見込みです。
2024年夏の気温は平年に比べてかなり高くなりました。日照時間も平年よりかなり多く、雄花の生長に適した天候となりました。また、2024年の飛散量は前年、平年を大きく下回りました。このため、2025年は前年の反動で飛散量が多くなる「表年」になると見込んでいます。2025年春の飛散量は前年の287%、平年の181%となり、過去10年で最も多いか、それに匹敵する可能性があります。前年比では400%、平年比でも200%を超える地域もある予想です。例年以上に万全な対策を行ってください。特に晴れて風が強い日は大量の花粉が飛散するため、より一層の対策をするようにしてください。
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都道府県別の2025年花粉飛散予想

エリア
都道府県
花粉飛散量
(前年比:%)
花粉飛散量
(平年比:%)
花粉シーズン
イン予想
花粉シーズン
アウト予想
北海道
北海道
48
84
4月中旬
6月上旬
東北北部
青森県
46
92
3月上旬
5月上旬
岩手県
52
103
2月下旬
4月下旬
秋田県
67
101
3月上旬
4月下旬
東北南部
宮城県
80
131
2月中旬
4月下旬
山形県
82
92
2月下旬
4月下旬
福島県
104
129
2月中旬
4月下旬
関東・山梨
茨城県
243
187
2月上旬
4月下旬
栃木県
215
198
2月上旬
4月下旬
群馬県
156
157
2月上旬
4月下旬
埼玉県
113
115
2月上旬
4月下旬
千葉県
113
132
2月上旬
4月下旬
東京都
108
146
2月上旬
4月下旬
神奈川県
104
146
2月上旬
4月下旬
山梨県
114
143
2月中旬
4月下旬
北陸・長野
長野県
117
119
2月中旬
4月下旬
新潟県
119
125
2月中旬
4月下旬
富山県
177
147
2月中旬
4月下旬
石川県
232
149
2月中旬
4月下旬
福井県
170
151
2月中旬
4月下旬
東海
静岡県
104
148
1月下旬
4月下旬
愛知県
139
136
2月中旬
4月下旬
岐阜県
112
160
2月中旬
4月下旬
三重県
150
164
2月上旬
4月下旬
近畿
滋賀県
159
167
2月中旬
4月下旬
京都府
471
236
2月中旬
4月下旬
大阪府
472
216
2月中旬
4月下旬
兵庫県
453
250
2月中旬
4月下旬
奈良県
267
238
2月中旬
4月下旬
和歌山県
208
164
2月中旬
4月下旬
中国・四国
岡山県
538
243
2月中旬
4月下旬
広島県
690
256
2月中旬
4月下旬
鳥取県
480
264
2月中旬
4月下旬
島根県
349
223
2月中旬
4月下旬
山口県
382
178
2月上旬
4月下旬
徳島県
663
253
2月中旬
4月下旬
香川県
850
244
2月中旬
4月下旬
愛媛県
587
217
2月上旬
4月下旬
高知県
440
208
2月上旬
4月下旬
九州
福岡県
247
151
2月上旬
4月中旬
佐賀県
189
168
2月上旬
4月中旬
長崎県
218
177
2月上旬
4月中旬
大分県
410
205
2月上旬
4月中旬
熊本県
353
179
2月上旬
4月中旬
宮崎県
340
187
2月上旬
4月中旬
鹿児島県
342
201
2月上旬
4月中旬
全 国
166
165
 
 
* 平年:天候の平年は1991〜2020年の過去30年平均、花粉飛散量の平年は2015〜2024年の過去10年平均
* 飛散量:花粉観測機「ポールンロボ」が観測すると想定される花粉数。過去のポールンロボの観測データをもとに予想を算出
* 花粉シーズンの定義:花粉観測機「ポールンロボ」の観測に加え、ユーザーからの症状報告を加味
  花粉シーズン開始:3 割以上のポールンロボが 1 日 10 個以上の花粉を観測。症状が重い人、敏感な人に症状が出始める目安
  花粉シーズン終了:7 割以上のポールンロボが 1 日 10 個以下の花粉を観測

 

参考:ウェザーニューズの花粉の取り組みについて

<花粉飛散予想>
ウェザーニューズでは毎年、花粉の飛散量や飛散時期の予測についてまとめた「花粉飛散予想」を発表しています。花粉飛散予想では、過去の花粉飛散量や夏の天候、冬〜春の天候の予想などの気象データ、雄花の着花量に関する調査の結果などをもとに、花粉の飛散量と飛散時期を予測します。雄花の着花量に関する調査としては、11月に全国のウェザーニュースアプリのユーザーと実施する雄花調査に加えて、12月に環境省から発表されるスギ雄花花芽調査の結果も用いています。

<全国1,000か所に展開する花粉のリアルタイム観測>
ウェザーニューズでは2005年から花粉の観測に取り組んでいます。一般のご家庭や病院、学校などのご協力のもと、独自開発した花粉観測機「ポールンロボ」を全国に約1,000台設置し、花粉のリアルタイム観測を行っています。ポールンロボは空気中の花粉を1分ごとに観測し、データをウェザーニューズに送信します。従来の花粉観測手法であるダーラム法によりも高頻度かつ高解像度で観測できる点が強みで、ポールンロボによる観測データはウェザーニュースの花粉情報サイト「花粉Ch.」で確認することができるほか、毎日の花粉飛散予報にも役立てられています。

<花粉の新ランクに対応、1時間ごとの飛散予報がわかる「花粉Ch.」>
本日よりウェザーニュースのアプリとウェブサイトで「花粉Ch.」をオープンし、全国各地の詳細な花粉情報の提供を開始します。「花粉Ch.」では、1時間ごとの花粉飛散予報やリアルタイムの飛散状況が確認できます。花粉飛散予報は、日本花粉学会 花粉情報等標準化委員会により改定された新表示ランク(※6)に対応し、少ない/やや多い/多い/非常に多い/極めて多い、の5ランクで提供します。また、自分の花粉症のタイプが診断できる『花粉症チェックシート』や、毎朝の花粉予報や臨時の大量飛散情報をプッシュ通知する『花粉対策アラーム』など様々な機能で、花粉症の方がつらい季節を少しでも楽に過ごせるよう、対策をサポートします。

花粉観測機「ポールンロボ」
1時間ごとの花粉飛散予報
リアルタイムの飛散状況
 
※6 日本花粉学会 花粉情報等標準化委員会:https://square.umin.ac.jp/psj3/jp/PSJ_polleninfo_standardization.pdf

 

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