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ウェザーニューズ、2025年の「第十回桜開花予想」を発表
桜前線は東北北部を北上中 北海道では平年より非常に早い開花・満開に
〜満開予想は岩手・北上展勝地で4/20、青森・弘前公園で4/22、函館・五稜郭公園で4/26〜
モバイル/インターネット >株式会社ウェザーニューズ(本社:千葉市美浜区、代表取締役社長:石橋 知博)は「第十回桜開花予想」を発表しました。2025年の桜前線は東北北部を北上中で、18日に青森で開花する予想です。4月22日には函館と札幌で開花し、5月上旬にかけて開花エリアが広がっていく見通しです。
北陸や長野県、東北南部は今が見頃のピークで、今週末にかけてお花見を楽しめそうです。東北北部や道南、道央の見頃は4月下旬のところが多く、5月上旬にかけて道東や道北へと満開エリアが拡大します。特に北海道の満開時期は平年よりも早い〜非常に早くなる見込みなので、お花見の計画は早めに立てるのがオススメです。
本発表をもちまして、2025年シーズンの桜開花予想を終了します。全国約1,300 か所のお花見名所の開花・満開予想はウェザーニュースのアプリやウェブサイトの「さくら開花情報」からご覧いただけます。
✔︎ポイント 1. 桜前線は東北北部を北上中、今週18日に青森で開花予想 2. 東北南部の桜は見頃ピーク、北部は4月下旬に満開予想 3. 北海道は開花・満開ともに平年より早い〜非常に早くなる見込み |
全国約1,300か所のお花見名所の開花予想 |
ウェザーニュース「さくら開花情報」 https://weathernews.jp/sakura/ |
2025年「第十回桜開花予想」
<桜前線は東北北部を北上中!北海道は平年より1週間前後早い開花に>
現在、桜前線は東北北部を北上中です。4月4日に福島と仙台、9日に山形、15日に秋田、16日に盛岡で開花しました。4月は平年よりも気温が高い予想で、青森では18日に開花が続く見込みです。今後、天気は周期変化するものの、5月にかけての気温は平年よりも高くなる見込みです。4月22日には函館と札幌で開花し、暖かさに後押しされて、北海道では平年よりも1週間前後早い開花となる予想です。全国で最も開花の遅い釧路では5月7日に開花を迎え、桜前線はゴールへと向かいます。
現在、西日本や東日本では見頃を終えて、葉桜シーズンに入ったところが多くなっています。北陸や長野県、東北南部は今が見頃のピークで、今週末にかけては各地でお花見を楽しめそうです。東北北部は4月下旬に見頃となり、今月いっぱいは満開の桜を見られそうです。北海道は4月26日に函館、札幌で満開となり、満開時期も平年より早い〜非常に早くなりそうです。お花見の計画は早めに立てるのがオススメです。
<第九回(4/2発表)からの変化点>
・東北:4月上旬は平年よりも気温が高かったものの、予想よりも低く推移したことやしっかりと晴れる日が少なかったこと、実況のつぼみの状態から開花予想日を第九回の発表から3日遅らせました。
・北海道:実況のつぼみの状態と今後の気温予想を踏まえて、開花予想日を第九回の発表から1日早くしたところと1日遅らせたところがあります。
<「桜のつぼみ調査」による桜の生長状況>
「桜のつぼみ調査」(※)の結果、この1週間でつぼみの生長が大きく進みました。東北では「先がピンクに」以上の報告が全体の7割を占めて、開花まで秒読みの「花の軸が伸び切った」つぼみが前回から5ポイント増加しました。
北海道でも「先が緑色に」以上が4割以上になっています。開花に向けて順調に生長しています。今後は一時的な寒の戻りがありますが、週末からは平年よりも気温が高くなる予想です。暖かさに促されて、つぼみは開花に向けて一気に生長しそうです。
「桜のつぼみ調査」について
ウェザーニューズでは、全国の桜の生長状況を調べるため、全国のウェザーニュースのユーザーと共に「桜のつぼみ調査」を実施しています。本調査では、つぼみの生長を 7 段階(“まだ小さく硬い”“先が黄色に”“先が緑に”“半分以上が緑に”“先がピンクに”“花びらが見えた”“花の軸が伸びきった”)で写真と共に報告していただきます。つぼみの現在の状態を細かく把握することで、より高い精度で開花日を予想できるようになります。調査結果を加味した最新の開花予想を毎週水曜日に発表します。

各都市の開花予想日 ソメイヨシノ標本木(*はエゾヤマザクラ)
エリア | 都市 | 開花日 | 満開日 | 平年開花日 | 昨年開花日 | 平年満開日 | 昨年満開日 |
北海道 | 札幌 | 4月22日 | 4月26日 | 5月1日 | 4月18日 | 5月6日 | 4月24日 |
稚内(*) | 5月6日 | 5月9日 | 5月13日 | 5月1日 | 5月16日 | 5月4日 | |
旭川(*) | 4月27日 | 4月29日 | 5月4日 | 4月24日 | 5月7日 | 4月26日 | |
網走(*) | 5月4日 | 5月6日 | 5月10日 | 4月28日 | 5月13日 | 4月30日 | |
釧路(*) | 5月7日 | 5月10日 | 5月16日 | 5月3日 | 5月19日 | 5月5日 | |
帯広(*) | 4月26日 | 4月28日 | 5月2日 | 4月23日 | 5月5日 | 4月26日 | |
室蘭 | 4月26日 | 4月30日 | 5月4日 | 4月26日 | 5月9日 | 4月28日 | |
函館 | 4月22日 | 4月26日 | 4月28日 | 4月18日 | 5月2日 | 4月23日 | |
東北 | 青森 | 4月18日 | 4月22日 | 4月22日 | 4月15日 | 4月26日 | 4月18日 |
秋田 | 4月15日 | 4月19日 | 4月17日 | 4月10日 | 4月22日 | 4月14日 | |
盛岡 | 4月16日 | 4月20日 | 4月18日 | 4月12日 | 4月24日 | 4月14日 | |
仙台 | 4月4日 | 4月10日 | 4月8日 | 4月2日 | 4月13日 | 4月9日 | |
山形 | 4月9日 | 4月14日 | 4月13日 | 4月7日 | 4月18日 | 4月10日 | |
福島 | 4月4日 | 4月8日 | 4月7日 | 4月3日 | 4月11日 | 4月7日 |
名所の開花予想日
エリア | 都道府県 | スポット名 | 開花日 | 満開日 |
北海道 | 北海道 | 五稜郭公園 | 4月22日 | 4月26日 |
二十間道路桜並木 | 4月25日 | 4月29日 | ||
東北 | 青森 | 弘前公園 | 4月17日 | 4月22日 |
秋田 | 桧木内川堤のソメイヨシノ | 4月20日 | 4月24日 | |
岩手 | 北上展勝地 | 4月14日 | 4月20日 | |
宮城 | 白石川堤一目千本桜 | 4月5日 | 4月10日 | |
山形 | 霞城公園 | 4月8日 | 4月15日 | |
福島 | 開成山公園 | 4月7日 | 4月11日 |
※上記の表は、全国約1,300か所のお花見名所から都道府県ごとに1か所(北海道は2か所)をピックアップしています。
参考:桜開花予想の定義
平年 :1991〜2020年の平均値
非常に早い :基準より7日以上早い
早い :基準より5〜6日早い
やや早い :基準より3〜4日早い
並 :基準との差が2日以内
やや遅い :基準より3〜4日遅い
遅い :基準より5〜6日遅い
非常に遅い :基準より7日以上遅い
開花日: 標本木で5〜6輪以上の花が咲いた状態となった最初の日
施設内の桜の木(複数)の開花がピークを迎える日
満開日: 標本木で約80%以上のつぼみが開いた状態となった最初の日
施設内の桜の木(複数)の満開がピークを迎える日
※気象庁の観測基準と同じです。
※独自の取材により、施設管理者などの判断を基準としています。
参考:桜開花予想の手法
ウェザーニューズでは、これまでに「さくらプロジェクト」に寄せられた200万通以上の桜のリポートおよび桜の名所への独自取材をして得られた実況データを統計的に分析し、実況気温・予想気温のデータをもとに開花日を予測しています。
(1)桜リポートの分析
全国各地の一般の方(ウェザーリポーター)と“つぼみ”の段階から桜の生長を見守り、桜の開花状況を観察する取り組み「さくらプロジェクト」を2004年以降、毎年実施しています。全国各地から届くリポートから桜の生長状況を把握し、開花予想に反映しています。
(2)全国約1,300か所の桜の名所への取材データ
全国の桜の名所約1,300か所に電話などで独自に取材を行い、桜の生長状況や開花状況を調査しています。取材で得られる調査結果を統計的に分析し、開花予想に反映しています。
(3)近年の統計データを分析
桜の開花予想を算出する際、統計データが分析の基本データとなります。通常、桜の開花予想には過去30~50年程度の統計データを使用しますが、昨今の平均気温の上昇傾向により、長期の統計データでは正確な開花予想の算出が難しくなってきました。ウェザーニューズでは、気温が上昇傾向にある過去20年間の統計データを基本データとして使用し、各地点の開花予想を算出しています。また、近年の急激な温暖化を考慮するために過去10年の統計データも参考にして分析を行っています。
(4)最新の気象データをもとに気温の推移と開花予想を算出
桜の開花には、前年からの気温が大きく関係します。桜の順調な開花には、つぼみの生長を促す春の暖かさに加え、つぼみが休眠打破するために、前年の秋から冬にかけての寒さも必要です。また、開花のタイミングは2月後半から3月の気温に大きく影響されます。2月後半から3月の気温が高く、春の訪れが早いほど桜のつぼみの生長は促進され、開花が早まる傾向にあります。一方、開花直前の時期に寒の戻りがあると、寒さが強まった日数だけ開花日が遅れることがあります。寒の戻りによる開花の遅れは、開花時期直前のつぼみ調査や独自週間予報等から予測に反映しています。