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AIとプロの目でゲリラ雷雨を事前予測、発生30分前までに通知する「ゲリラ雷雨アラーム」

全国2,500台のライブカメラにAI判定を新規導入、ゲリラ雷雨予測を強化

〜ゲリラ雷雨の兆候を迅速に捉え、予測精度向上・事前対策のリードタイム確保へ〜

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株式会社ウェザーニューズ(本社:千葉市美浜区、代表取締役社長:石橋 知博)は、局地的・突発的に激しい雨や落雷をもたらすゲリラ雷雨(※1)による被害を軽減するため、7月よりゲリラ雷雨予測の専任体制を始動し、ゲリラ雷雨予測の強化シーズンを開始しました。今年からは、全国に2,500台を展開している小型ライブカメラ「ソラカメ」の映像に、新たにAI判定を導入しました。ゲリラ雷雨の原因となる積乱雲の発生・発達をいち早く検知し、ウェザーニュースアプリの「ゲリラ雷雨アラーム」としてユーザーに迅速に通知します。
今年の7〜9月のゲリラ雷雨は全国でおよそ7.8万回発生する予想(※2)で、特に8月中旬が発生のピークとなる見通しです。ゲリラ雷雨の多い季節を安全に過ごすため、ウェザーニュースアプリの詳細なゲリラ雷雨予測をご活用ください。

「ゲリラ雷雨アラーム」のご利用はこちらからゲリラ雷雨傾向2025
ウェザーニュースアプリ
https://weathernews.jp/app/
/news/52925/

ゲリラ雷雨予測の専任チームが始動!全国のゲリラ雷雨を常時モニタリング・予測

ウェザーニューズの予報センターでは、ゲリラ雷雨が多発する7〜9月の間、今年もゲリラ雷雨予測の専任チームを立ち上げ、体制を強化して日本全国のゲリラ雷雨をモニタリング・予測します。
ウェザーニュースのゲリラ雷雨予測の取り組みは、2008年に相次いだゲリラ雷雨による水難事故をきっかけに始まりました。当時「予測不可能」と言われていたゲリラ雷雨による被害を少しでも減らしたい、という想いで同年の夏にスタートし、2025年で18年目を迎えます。

ゲリラ雷雨予測本部を発足

 

<全国2,500台のライブカメラ映像にAI判定を導入、ゲリラ雷雨の兆候を自動検知>

ゲリラ雷雨を予測する上で最も大切なことは、発生の原因となる積乱雲の発生・発達をいち早く捉えることです。急発達する積乱雲を捉えるためには、気象レーダーや気象観測機だけではわからない現地の空や雲のリアルタイムな情報が不可欠です。当社では、ウェザーニュースアプリのユーザーから届く空や雲の写真リポートをAIで判定し、ゲリラ雷雨予測に活用しています。今年からは全国2,500台のライブカメラの映像に、新たにAI判定を導入し、ゲリラ雷雨の兆候の検知を強化しました。
ライブカメラの映像からAIが雨を降らせそうな黒い雲を検出し、マップ上に表示します。このライブカメラネットワークは、2024年3月から開始した小型クラウドカメラ「ソラカメ」を一般ユーザーの協力のもと全国に設置する取り組み(※3)によって構築されたものです。開始から約1年半で設置数は2,500台に達し、全国を網羅するネットワークとなっています。ライブカメラ映像にAI判定が加わることで、積乱雲の発生・発達などゲリラ雷雨の兆候を迅速に捉えられるようになります。これにより、ゲリラ雷雨の予測精度向上と、より迅速な通知を目指します。

全国2,500台のライブカメラネットワークを構築
クラウドカメラ「ソラカメ」設置イメージ
雨を降らせそうな黒い雲をAIが自動判定

 

<ユーザーからの現地リポートをAI判定 プロによる解析で積乱雲の発達を予測>

予報センターでは、ゲリラ雷雨予測強化シーズン中は毎日、ゲリラ雷雨予測の専任体制をとっています。気象データとウェザーニュースアプリのユーザーから届く空や雲の写真、全国各地のライブカメラ映像をリアルタイムで解析することで、ゲリラ雷雨をモニタリング・予測します。
当日のゲリラ雷雨予測担当は、空気中の水蒸気や地上と上空の気温差、風の収束などの気象データを解析することでゲリラ雷雨の発生リスクを予測します。そしてユーザーから届く現地リポートから、その雲の危険度をAIで自動判定することで具体的な発生場所や時間を絞り込み、ゲリラ雷雨発生のおよそ30分前までに「ゲリラ雷雨アラーム」としてウェザーニュースアプリのユーザーに通知します。

ゲリラ雷雨のモニタリング・予測の様子
ゲリラ雷雨アラーム配信までの流れ

 

アプリの詳細なゲリラ雷雨予測で、事前の対策から避難、被害の軽減をサポート

<1km四方の高解像度でゲリラ雷雨の発生を事前に通知する「ゲリラ雷雨アラーム」>

「ゲリラ雷雨アラーム」は、ユーザーの現在地におけるゲリラ雷雨の発生を、事前にスマートフォンにプッシュ通知するサービスです。2024年には56万人にご利用いただいた人気の機能となっています。1km四方の高解像度でアラームを配信し、数キロ単位のスケールで発生するゲリラ雷雨をピンポイントで予測・通知することが可能です。
ゲリラ雷雨アラームが届いた際には、周囲にゲリラ雷雨の危険が迫っているため、空の変化にご注意ください。急に空が暗くなる、冷たい風が吹いてくる、雷鳴が聞こえる、稲光が見えるなど、ゲリラ雷雨のサインがあった場合は、近くの建物に避難するなど対策を取るようにしてください。

ゲリラ雷雨アラーム

 

<充実のレーダー機能で、事前の対策から避難、被害の軽減をサポート>

また、ウェザーニュースアプリのレーダー機能では、ゲリラ雷雨のリスクや雨雲の詳細な動き、落雷が確認できます。
「ゲリラ雷雨レーダー」では、ゲリラ雷雨の発生のリスクを4段階で確認でき、事前の対策や心構えに役立ちます。また、超高解像度の雨雲レーダーでは、250m四方/5分間隔(1時間先まで、1時間より先は10分間隔)で雨雲の動きを詳細に表示し、「どのくらい雨が強まるのか」「雨が弱まるのはいつか」が詳しくわかります。さらに、ゲリラ雷雨の際に心配な落雷についても「落雷レーダー」で現在の落雷の状況と3時間先までの予想を確認することができます。
毎年ゲリラ雷雨による被害が発生しています。ウェザーニューズでは今年も、ユーザーの皆さんから寄せられる情報を積極的に活用し、ゲリラ雷雨のリスクや発生を事前に通知するサービスを通じて、被害の最小化に努めてまいります。

ゲリラ雷雨レーダー
雨雲レーダー
落雷レーダー

 

参考:2025年ゲリラ雷雨発生傾向

7〜9月のゲリラ雷雨は、全国でおよそ78,000回発生する予想で、昨年や過去5年平均と比べて概ね同程度の発生回数となります。8月中旬が発生のピークとなる見通しです。
以下のURLにて、2025年ゲリラ雷雨の予想発生回数を都道府県ごとにご確認いただけます。
/news/52925/

ゲリラ雷雨 予想発生回数
 
※1 ゲリラ雷雨:本プレスリリースでは、「局地的大雨」を指す言葉として「ゲリラ雷雨」という言葉を使用しています。一般あるいはメディアでよく使用されている「ゲリラ豪雨」と同義です。
※2 2025年7月1日発表 ゲリラ雷雨傾向2025 /news/52925/
※3 2024年3月7日発表 全国規模のライブカメラネットワークの強化へ「ソラカメ」を活用 /news/46141/

 

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