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ウェザーニューズ、「第二回花粉飛散傾向」を発表!相次いだ台風の影響は?
【第二回花粉飛散傾向】花粉シーズン開始は2月初め、東日本を中心に6年ぶりの大量飛散か
西・東日本の飛散ピークは2月下旬〜、飛散量は全国平均で2018年の2.7倍予想
モバイル/インターネット > 株式会社ウェザーニューズ(本社:千葉市美浜区 代表取締役社長:草開千仁)は2019年の花粉シーズンに向け、「第二回花粉飛散傾向」(スギ・ヒノキ、北海道はシラカバ)を発表しました。
今冬の気温は平年並か平年より高い予想で、花粉シーズンの開始時期は平年並かやや早くなる見込みです。2月初めに関東や九州南部を中心に飛散が始まり、2月中旬には西・東日本の広範囲で飛び始め、3月上旬にかけて飛散エリアは東北へ拡大します。西・東日本で飛散ピークを迎える時期は、スギ花粉が2月下旬~3月中旬、ヒノキ花粉が3月下旬~4月中旬の予想です。
雄花調査の結果(※1)、近畿や東日本の一部で台風の強い雨風によるスギの倒木や塩害報告が寄せられました。ただ、台風の影響は限定的で、飛散量を大きく減少させることはないとみています。東日本を中心に、6年ぶりの大量飛散となる恐れ(※2)があるため、ここ数年花粉症の症状が軽かった方やまだ発症したことがない方も油断は禁物です。
※1 アプリ「ウェザーニュースタッチ」の利用者に、スギの雄花の様子を写真とコメントで報告していただいた(調査期間:11月10日~16日、報告数:658件)。
※2 予想飛散量の詳細は「第一回飛散傾向」からご覧いただけます。 /news/24849/
▼「第二回花粉飛散傾向」の一般向けサイト
スマホアプリ「ウェザーニュースタッチ」をダウンロード後、『お知らせ』にアクセス
または
ウェザーニュースウェブサイト「第二回花粉飛散傾向」
https://weathernews.jp/s/topics/201812/040045/
◆2019年「第二回花粉飛散傾向」
<飛散開始時期:花粉シーズン開始は2月初め、関東・九州南部などが一番乗りに>
スギの雄花は、冬の寒さを経験することで休眠から目覚め(休眠打破)、寒さがピークを過ぎて暖かくなると、花粉を飛ばし始めます。このため、冬の適度な寒さと春の気温の上昇が、飛散開始のタイミングを左右します。
花粉の飛散開始時期に影響する2018年12月~2019年2月の気温は、平年並か平年より高い予想です。西・東日本を中心に暖冬傾向ではありますが、断続的な寒気の流れ込みに伴って休眠打破が起こり、2019年シーズンのスギ・ヒノキ花粉の飛散開始時期は平年並かやや早いと考えています。
2月初めには関東や九州南部を中心に飛散が始まり、2月中旬には近畿や東海など西・東日本の広範囲で、2月下旬には北陸や東北南部、3月上旬には東北北部でも飛散が始まる予想です。
飛散開始時期は1月下旬以降の寒さが緩むタイミングに大きく左右されるため、最新の情報をご確認ください。
<飛散ピーク時期:西・東日本のスギ花粉は2月下旬~3月中旬、ヒノキ花粉は3月下旬~4月中旬>
スギ花粉の飛散ピークは、西・東日本の広範囲で2月下旬~3月中旬、東北では3月中旬~4月上旬の予想です。3月が終わりに近づくとスギ花粉のピークは越え、代わって西日本からヒノキ花粉が増えていきます。
太平洋側のエリアでは概ね3月下旬~4月上旬、日本海側のエリアでは4月上旬~中旬にヒノキの花粉飛散量がピークとなる予想です。
また、シラカバ花粉が飛散する北海道では、道南・道央はゴールデンウィーク前後、道北・道東は5月中旬に飛散ピークを迎える予想です。
<予想飛散量:記録的猛暑の影響で、東日本を中心に6年ぶりの大量飛散となる恐れ>
2019年のスギ・ヒノキ花粉シーズンの花粉飛散量は、西日本の一部で平年をやや下回る地域もありますが、全国的に平年並か、平年より多い予想です。全国平均では平年の6割増となり、特に、東日本を中心に予想飛散量が平年の1.5~3倍になるとみています。
また、全国的に花粉飛散量が少なかった2018年と比べても、北海道を除いて花粉飛散量はほとんどの地域で多くなり、全国平均では2018年の2.7倍となる予想です。東日本を中心に、6年ぶりの大量飛散となる恐れがあるため、ここ数年、花粉症の症状が軽かった方やまだ発症したことがない方も油断せず、2019年シーズンはしっかり対策を行ってください。
※予想飛散量は10月1日発表の「第一回花粉飛散傾向」から変更ありません。詳細はウェブ版プレスリリースよりご覧いただけます。(/news/24849/)
◇雄花調査の結果:「例年/昨年より多い」報告が多数、台風の影響は限定的の見込み
ウェザーニューズでは、2018年夏の天候、年ごとの飛散量傾向(飛散量が多い表年・少ない裏年の関係)、雄花調査の結果などから、2019年春の花粉飛散量を予想しています。本発表では、11月10日~16日に全国のウェザーニュース会員と協力し、花粉の発生源となるスギ雄花を調査した“雄花リポート”を活用しています。
“雄花リポート”を調べたところ、全国的に「例年/昨年より多い」という報告数が、「例年/昨年より少ない」という報告数を上回りました。また、近畿や東日本のウェザーニュース会員からは、台風によるスギの倒木や塩害によって枯れたスギの報告が寄せられましたが、台風による影響は限定的で、飛散量を大きく減少させる水準ではないと考えています。
◆エリアごとの2019年花粉飛散傾向
◆都道府県ごとの2019年花粉飛散傾向
エリア | 都道府県 | 花粉飛散量 | 花粉飛散量 | 花粉シーズン | 花粉シーズン |
北海道(シラカバ) | 北海道 | 0.82 | 1.13 | 4月下旬 | 6月中旬 |
東 北 | 青森県 | 1.67 | 1.13 | 3月上旬 | 5月上旬 |
岩手県 | 1.44 | 1.06 | 3月上旬 | 5月上旬 | |
秋田県 | 1.51 | 1.01 | 3月上旬 | 5月上旬 | |
宮城県 | 2.57 | 1.57 | 2月下旬 | 5月上旬 | |
山形県 | 1.81 | 1.16 | 3月上旬 | 5月上旬 | |
福島県 | 2.34 | 1.75 | 2月下旬 | 5月上旬 | |
関 東 | 茨城県 | 1.69 | 1.14 | 2月上旬 | 5月上旬 |
栃木県 | 5.66 | 2.58 | 2月上旬 | 5月上旬 | |
群馬県 | 6.83 | 2.29 | 2月上旬 | 5月上旬 | |
埼玉県 | 4.82 | 3.11 | 2月上旬 | 5月上旬 | |
千葉県 | 3.22 | 1.60 | 2月上旬 | 5月上旬 | |
東京都 | 4.26 | 2.35 | 2月上旬 | 5月上旬 | |
神奈川県 | 5.64 | 2.29 | 2月上旬 | 5月上旬 | |
中 部 | 山梨県 | 3.40 | 2.43 | 2月上旬 | 5月上旬 |
長野県 | 2.31 | 1.71 | 2月中旬 | 5月上旬 | |
新潟県 | 2.29 | 1.97 | 2月下旬 | 5月上旬 | |
富山県 | 3.61 | 1.63 | 2月下旬 | 5月上旬 | |
石川県 | 4.18 | 1.93 | 2月下旬 | 5月上旬 | |
福井県 | 2.07 | 1.88 | 2月下旬 | 5月上旬 | |
静岡県 | 3.88 | 1.23 | 2月上旬 | 5月上旬 | |
愛知県 | 5.47 | 1.94 | 2月中旬 | 5月上旬 | |
岐阜県 | 1.84 | 1.48 | 2月中旬 | 5月上旬 | |
三重県 | 4.10 | 1.22 | 2月中旬 | 5月上旬 | |
近 畿 | 滋賀県 | 1.38 | 1.52 | 2月中旬 | 5月上旬 |
京都府 | 2.25 | 1.83 | 2月中旬 | 5月上旬 | |
大阪府 | 6.67 | 1.83 | 2月中旬 | 5月上旬 | |
兵庫県 | 3.26 | 1.97 | 2月中旬 | 5月上旬 | |
奈良県 | 2.04 | 1.11 | 2月中旬 | 5月上旬 | |
和歌山県 | 6.13 | 1.70 | 2月中旬 | 5月上旬 | |
中国・四国 | 岡山県 | 1.51 | 1.29 | 2月中旬 | 5月上旬 |
広島県 | 1.57 | 1.50 | 2月中旬 | 5月上旬 | |
鳥取県 | 9.25 | 1.32 | 2月中旬 | 5月上旬 | |
島根県 | 7.41 | 1.46 | 2月中旬 | 5月上旬 | |
山口県 | 5.08 | 1.30 | 2月中旬 | 5月上旬 | |
徳島県 | 2.34 | 0.63 | 2月中旬 | 5月上旬 | |
香川県 | 3.80 | 1.46 | 2月中旬 | 5月上旬 | |
愛媛県 | 3.38 | 1.21 | 2月中旬 | 5月上旬 | |
高知県 | 3.96 | 0.86 | 2月中旬 | 5月上旬 | |
九 州 | 福岡県 | 1.12 | 1.37 | 2月中旬 | 5月上旬 |
佐賀県 | 1.13 | 1.45 | 2月中旬 | 5月上旬 | |
長崎県 | 3.13 | 1.48 | 2月中旬 | 5月上旬 | |
大分県 | 1.08 | 1.54 | 2月中旬 | 5月上旬 | |
熊本県 | 2.51 | 1.16 | 2月中旬 | 5月上旬 | |
宮崎県 | 1.98 | 0.77 | 2月上旬 | 5月上旬 | |
鹿児島県 | 2.75 | 1.06 | 2月上旬 | 5月上旬 | |
全 国 | — | 2.72 | 1.65 | — | — |
※平年:天候の平年は1981年~2010年の過去30年平均、花粉飛散量の平年は2009年~2018年の過去10年平均
※飛散量:花粉観測機「ポールンロボ」が観測すると想定される花粉数。過去のポールンロボの観測数をもとに予想を算出
※北海道はシラカバ花粉の飛散量。沖縄は目立った花粉の飛散がないため除く
◆参考:花粉飛散傾向(予想飛散量)
※詳細は「第一回花粉飛散傾向」からご覧いただけます。
◆参考:ウェザーニューズの花粉観測網について
~日本最大級の花粉観測網を展開!~
ウェザーニューズの「花粉プロジェクト」は、花粉症の方々の役に立ちたい!という想いで、2005年から実施しているユーザー参加型の取り組みです。全国のご家庭や企業などに、独自開発した花粉観測機「ポールンロボ」を約1,000台設置し、空気中に含まれる花粉をリアルタイムに自動観測します。
一般的な花粉観測方法では、ガラス板に付着した花粉を顕微鏡で数える「ダーラム法」が主流となっていますが、情報の更新に時間がかかるのに加え、1日単位での飛散量しか把握できません。また、観測しているのは病院や自治体など、各都道府県で1施設程度です(東京都は約10施設。観測情報が公表されていない都道府県もあります)。
ウェザーニューズは、日本最大級の花粉観測網とこれまでの蓄積データを活かし、予報精度向上を目指すと共に、アプリの利便性を高め、花粉症の方が少しでも楽に過ごせるよう、サポートしていきます。