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食品関係事業者のSDGs達成をサポート、環境負荷の低減へ

フードロス対策によるCO2排出削減量を見える化するサービス開始

~廃棄予定の食品を無人販売機で販売し、CO2排出削減量を算出~

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 株式会社ウェザーニューズ(本社:千葉市美浜区、代表取締役社長:草開 千仁)は、食品関連事業者向けに食品ロス削減によるCO2排出削減量を見える化するサービスの提供を開始しました。
 2050年カーボンニュートラルや脱炭素社会の実現に向けて、産業界では温室効果ガスを減らす“緩和”と温暖化による環境変化に備える“適応”の両面で気候変動の課題に取り組むことが求められています。今回、当社は緩和策の一つである食品ロス削減に着目し、食品関連事業者(食品製造業、食品卸売業、食品小売業、外食産業)による食品ロス削減の効果をCO2排出削減量として見える化するサービスを開始しました。本サービスは、ライフサイクルアセスメント(LCA:Life Cycle Assessment)を用いて、食品ロス削減量からCO2排出削減量を算出します。
 当社は、ZERO株式会社(本社:台東区、共同代表:沖杉 大地、四辻 弘樹)と共に、食品ロス削減量をCO2排出削減量として見える化する実証実験を開始しました。商品は、賞味期限間近や納品期限を過ぎたことで出荷先が限定され、場合によっては廃棄される可能性があります。そこで本実証実験では、食品ロスを削減できる無人販売機「fuubo(フーボ)」で廃棄予定の商品を販売し、購買データを集めます。当社は、購買データをCO2排出削減量に換算することで、食品ロス削減とそれによるCO2排出削減量の見える化に取り組みます。引続き、複数の自治体に設置場所を提供いただき、同様の実証実験を行います。また、実証実験の結果として、CO2排出量の削減効果を随時公開していきます。
 食品の廃棄ロス削減によるCO2排出量の見える化にご興味のある自治体・企業の方はご連絡ください。

本サービスのお問い合わせはこちらから
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食品ロス削減量をCO2排出削減量へ変換するサービス

食品ロス削減によるCO2排出削減量を見える化するサービス開始

 昨今の脱炭素へ向けた動きは、世界的な潮流となっています。持続可能な社会を実現するために、日本においても気候変動の課題に緩和と適応の両方で取り組むことが求められています。
ウェザーニューズはこれまで、気候変動によるビジネスへの影響リスクを分析、評価する「Climate Impact」(※)の提供などを通して、企業や自治体における気候変動への適応策の推進をサポートしてきました。今回は、気候変動の緩和策にも取り組むため、社会的な課題である食品ロスに着目しました。

 「食品ロス」とは、本来食べられるにもかかわらず廃棄されている食品のことで、食品関連事業者(食品製造業、食品卸売業、食品小売業、外食産業)から発生する事業系食品ロス量は年間309万トンと膨大です。この課題に対して、事業者は食品ロス削減に日々取り組んでおり、令和元年の食品ロス量は推計を開始した平成24年度以降最少となっています。
 当社は、企業や自治体の食品ロス削減の取り組みをCO2排出削減量という形で評価するサービスを開始しました。ライフサイクルアセスメント(LCA:Life Cycle Assessment)を用いて、企業などが取り組んだ食品ロスの削減量をCO2排出削減量へと変換します。

 廃棄ロス削減に取り組まれている食品メーカー、小売、流通、外食産業、農業などの事業者の方は以下URLよりお問い合わせください。

▼食品ロス削減からCO2排出削減量を見える化するサービスのお問い合わせはこちら
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食品ロス削減量をCO2排出削減量へ変換するサービス

 

食品ロス削減とCO2排出削減の見える化を実現する実証実験を開始

 食品メーカーと小売店の間では、商品の納品期限を賞味期限の3分の1以内とする慣習があり、これを過ぎると流通させるのが難しいと言われています。ZERO株式会社は、この食品ロスの課題を解決するため、無人販売機「fuubo(フーボ)」を開発・運営しています。「fuubo」では、残りの賞味期限に応じて最大9割引きで販売しています。専用サイトから購入場所と商品を選択してWEB決済し、スマホでパスワードを入力すると「fuubo」の鍵が開きます。

 当社は、ZERO株式会社と共に、食品ロス削減によるCO2排出削減量を見える化する実証実験を開始しました。本実証実験では、複数の自治体の協力を得て、県庁舎などに「fuubo」を設置します。ZERO株式会社が「fuubo」を設置し、当社は購買データからCO2排出削減量を算出します。
 まずは、3月28日に茨城県の県庁舎2階に「fuubo」を1台設置しました。対象となる商品は茨城県内のメーカーや工場で生産された菓子、飲料などの商品です。いばらきフードロス削減プロジェクトの一環で、県産品などを定価より安く販売し、CO2排出量削減の結果は随時公開する予定です。

茨城県庁に設置した無人販売機「fuubo(フーボ)」

 なお、当社ではデータ提供・分析サービス「WxTech®️(ウェザーテック)」で、販売データと気象データを組み合わせて無料で分析することが可能です。廃棄ロス削減の取り組みの一つとして、気象データを活用した最適な在庫管理や商品発注などにご興味のある方は、以下よりお問い合わせください。

▼データ提供・分析サービス「WxTech®️(ウェザーテック)」のお問い合わせはこちら
https://wxtech.weathernews.com/contact.html

 

※企業向け気候変動リスク分析サービス「Climate Impact」を提供開始
/news/34393/

 

 

気候変動への取り組みに関するプレスリリース:

企業向けに気候変動リスク分析を支援する気候データセットを販売開始
過去30年の気候データを1kmメッシュの高解像度で提供
/news/38897/

ビジネス分析・予測に活用可能な高解像度/高精度な気象データAPIを提供
〜専用サイトでビジネスデータと気象データの相関分析を無料で実施〜
/news/31453/

 

 

 

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