サステナビリティ
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東京大学 駒場リサーチキャンパス公開にて「ソラヨミ教室」を開催
未来の科学・技術を担う人財育成に向けた草の根の社会貢献
[公開] 2024年07月18日
ウェザーニューズもメンバーである東京大学先端科学技術研究センター「ClimCOREプロジェクト」から「より空を身近に感じられる活動を通して天気に興味を持つ子どもを一人でも増やしたい」という要望をいただき、6月8日(土)に開催された東京大学駒場リサーチキャンパス公開にて、小中学生の子どもたちを対象にした「ソラヨミ教室」を開催しました。 「ソラヨミ」とは「空を読み解く」ことで今後の天気の変化を予測する力を指す当社独自の言葉で、この教室はこうした気象リテラシー向上のために今までも様々な場所で開催してきました。 今回のソラヨミ教室では、今年4月に兵庫県で「雹(ひょう)」が降った事例を題材に、夏の時期に多く発生する積乱雲の仕組みなどについて実験を通じ解説を行いました。また体験活動として、当社のお天気アプリ「ウェザーニュース」のウェザーリポーターの皆さんから送られた空の写真を活用し、参加者の子どもたちにもリポート体験をしてもらいました。 体験活動の中では様々な空の写真をもとに、今の天気の把握とこの後の天気の予想をすることに加え、 「今は雨は降っていないけど、このあと降りそう。」 「遊びに行く時に傘を持って行く方がいい。」 「虹が出ているから空を見てみるといいよ。」 など、伝えたいコメントをそれぞれに考えて、発表を行ってもらいました。 ソラヨミ教室の最後には、さまざまな雲や光学現象の写真をもとに質問を受け付け、いま発生している現象から考えられる天気や空の状態について一緒に考えました。子供たちからは、「すごい!」「綺麗!」「初めて見た、なにこれー!」など元気な声が多く聞かれ、興味津々な様子で一生懸命学んでいる様子がとても印象的でした。 夏に入り、厳しい暑さとともに特に注意するべきはゲリラ雷雨や突風、雹などの急で激しい天気の変化です。そしてこれらの変化について事前に予知・察知し、人々の命や生活、財産を守ることは非常に難しく、現在も社会全体の防災の大きな課題になっています。 ウェザーニューズでは、こういった災害に直結するような危険な状態の空について知るだけではなく、日々何気なくでも空を眺めて空気を肌で感じ、そういった体験を積み重ねて「普段の空の様子」を正しく理解していてこそ、いざという時の異変に気づくことができるものだと考えています。また、自分が今いる場所の天気は、自分がいちばん分かっているはずであり、「これからの天気がどうなるか」もやはり自分が 一番よくわかり、伝えられるものだと思っています。 今回参加いただいた皆さんをはじめ今後多くの人達が、自分の身体で天気を感じて予想し、自分の気づきを周りのより多くの人達に伝えて助け合っていく、そういったソラヨミの輪に参加してもらえるようなコミュニティ構築を目指し、これからも「ソラヨミ教室」の活動を続けていきたいと思っています。 ▼関連Theme Theme03/技術革新&パートナーシップ Theme04/ダイバーシティ&インクルージョン