2026.06.04
【4年連続予報精度No.1】精度評価の裏側と精度を高める3つのポイント

皆さんは「お出かけ前に天気予報を確認したのにゲリラ雷雨に降られちゃった…」とか、逆に「雨予報だったから予定を変更したのに、1日中晴れだった」など、天気が当たらないと感じた経験はありませんか?
私たちは、皆さんの行動を左右する天気予報について、日々「当たる天気予報」を追求し続けています。
その結果、第三者機関が行った天気予報の精度に関する調査において、国内主要5サービスの中で「ウェザーニュース」が2025年の年間予報精度(適中率)No.1を獲得。
2022〜2024年に引き続き4年連続で、最も予報精度の高い天気予報サービスとして評価されました。1
今回のブログでは、この最高精度を支える予報精度評価の裏側と、精度を高める3つのポイントについて、予報センターの宇野沢氏に聞きました。
予報精度を高める3つのポイント
2025年は気象のプロである私たちにとっても、一瞬も気が抜けない激動の1年で、思い返すと本当にたくさんの異例の気象トピックスがありました。
【トピックス①】5月に梅雨入りして6月に明ける、異例の「空梅雨」 近畿や北陸では過去最速の梅雨入り、梅雨明けとなるなど、雨が降るはずの期間に全然雨が降らないという、平年とは大きくかけ離れた梅雨前線の動きに翻弄されました。
【トピックス②】「記録的短時間大雨情報」は過去最多の163回! 局地的に急発達する「線状降水帯」やゲリラ雷雨が多発。命の危険を伴うような猛烈な雨が観測された時に発表される「記録的短時間大雨情報」の回数は、過去最多を記録しました。
極端に雨が降らない時期と、極端に激しい雨が降る時期。このような予測が非常に難しい状況下でも、ウェザーニュースが「予報精度No.1」を維持できているのには、他にはない3つの強みがあるからです。
・アプリユーザーから1日20万通届く「ウェザーリポート」 ・世界中のあらゆる予測モデルを活用 ・業界トップクラス「1kmメッシュのピンポイント予報」
正確な予報の第一歩は、「いまの空模様」をいち早く正確に知ることです。一般的なレーダーだけでは把握しきれない細かな雨雲の動きも、皆さんから届く1日20万通の「ウェザーリポート」や全国13,000箇所の独自観測網を掛け合わせることで、どこよりも正確に把握しています。
この圧倒的な「実況データ」があるからこそ、世界中の気象予測モデルを最大限に活かすことができます。梅雨前線の位置など、実際の空模様とズレがある予測データは「リジェクト(参考にしない)」し、最も精度の高い予測を抽出・補正しているのです。
この「精密な実況」と「最適な予測モデル」が揃って初めて、私たちの最大の強みである「1kmメッシュのピンポイント予報」が実現します。トピックスで挙げたような線状降水帯やゲリラ雷雨といった局地的な現象も、1km単位で計算することで、皆さんのいる場所へピンポイントでお届けできるのです。
皆さんの「いまの空」の報告が予測を最適化し、高精度な予報となって皆さんの元へ還元される。これが、異例の気象下でも私たちが予報精度No.1を維持できる理由です。
適中率88%、気象庁を上回る予報精度日本国内で予報精度No.1を獲得
ウェザーニューズは気象庁2が定めている公式ルールに沿って、自社でも予測精度評価を実施しています。
◆予報と実況の対比表(評価の考え方)

A = 雨の予報が当たった D = 晴れ・くもりの予報が当たった B・C = 予報が外れてしまった(見逃し・空振り)
◆評価方法
ウェザーニュースでは、毎朝5時に発表した今日の天気予報を対象に【降水捕捉率】と【適中率】の2つの方法で日々評価を行っています。
【適中率】 全予報(A +B + C + D )のうち当たった数(A + D)の割合を計算したものが「適中率(%)」です。適中率が高いほど、純粋に予測精度が高いと言えます。
【降水捕捉率】 実際に雨が降った日(A + B)のうち、雨が降ると予報していた(A)の割合を計算したものが「降水捕捉率(%)」です。降水捕捉率が高いほど、雨の見逃しが少なく、予想外の雨で濡れてしまうリスクを減らすことができたと言えます。
なお、降水の有無については、降水量の観測値を元に、時間1ミリ以上の観測で「降水あり」、時間1ミリ未満の観測(例:時間0.5mmの降水)は「降水なし」と判定されます3。
◆評価結果
評価の結果、以下は、ウェザーニューズと気象庁の予報精度(降水捕捉率)を比較したグラフです。
2025年(1月〜12月)の1年間における天気予報精度(降水捕捉率および適中率)は、年間平均で適中率が88%、降水捕捉率87%となりました。 気象庁と比較してみても、すべての月で気象庁を上回る適中率を維持し、高い水準の予報を提供することができました。つまり、「雨が降るべき場面をしっかり捉えつつ、不必要に雨予報を増やさない予報」を実現できたということです。

ユーザーの皆さんから届く天気報告とAIを掛け合わせ、さらなる予測精度向上へ
「予報精度No.1」は、一度達成しただけではなく継続的に達成することで初めて信頼される予報になると考えており、今回、4年連続で達成できたことは素直にうれしいです。
この結果は、観測機だけでは捉えきれない「今」の気象状況を伝えてくださる、サポーターの皆さんという強い味方のお力添えがあってこそ実現できたものです。
現在はAI技術が急速に発達しています。皆さんから届いたウェザーリポートの解析や予測技術をAIとともに高度化するなど、さらなる精度向上を目指す取り組みもすでにスタートしています。 これからもウェザーニューズの予報は進化し続けます。みなさんの期待を背負い、世界に対してより高度な気象情報を発信し続けます。
Footnotes
- 1:前回の記事はこちら:「いざという時、信頼される情報でありたい」 3年連続予報精度No.1獲得までの道のり ↩︎
- 2:検証方法の説明(気象庁HPより) ↩︎
- 3:検証方法について ↩︎

