重点取り組みテーマTheme

Theme04ダイバーシティ&インクルージョン

気象・気候への想いを持つ人財が輝ける会社であるために

Message

気象・気候に思いを持つ世界中の人々に、
公正・公平な雇用と成長機会を提供し、
一人ひとりが惜しみなく力を発揮できる職場を通じて、
自然環境がもたらす社会課題の解決に貢献します。

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一人ひとりのスタッフが能力を最大限に発揮し、多様性を活かした付加価値と成果を生み出せる職場へ

ウェザーニューズには、気象を志し「いざというときに人の役に立ちたい」「地球の未来も守りたい」という思いを持った人財が世界中から集まっています。この同じDreamの下に集まった、性別・言語・宗教・文化などが異なる多様性に富んだ人財が、最大限に能力を発揮し活躍できる会社であることが、気候変動や気象災害というグローバルな社会課題の解決や、当社の持続的な成長に必要だと信じています。

2023年6月には、スタッフ一人ひとりが能力を最大限に発揮し、多様性を活かした付加価値と成果を生み出す支援をするため「ダイバーシティ委員会」を設立しました。育児や介護と仕事の両立や、女性や外国籍スタッフの活躍などをテーマに、コミュニティ形成や制度改善に取り組んでいます。

多様な働き方でスタッフの活躍を推進

働き方の選択肢を増やして業務効率を高める

ウェザーニューズでは、スタッフ一人ひとりがイニシアチブを存分に発揮できるよう、人生のライフイベントに合わせて働き方を選択することができます。働き方改革として「リモートワーク制度」、「フレックスタイム制度」、「副業・兼業制度」、「選択型時短勤務制度」を導入しています。
コロナ禍を機にリモートワークを全社へ展開して以降、オフィスワークとリモートワークのハイブリッド形式を働き方のスタンダードとしています。それに伴い、オフィス環境もオンライン会議に対応した設備を充実させ、コミュニケーション活性化のためのカフェスペースを拡充しています。

ライフイベントに合わせた柔軟な働き方で、女性活躍を推進

現在は全社員のうち33%が女性で、管理職に占める女性の割合は13%です(2024年5月期)が、2030年までに20%を目指しています。そのため、社内のタイバーシティ委員会の意見も取り入れて、子育てや介護をしながらでもリーダーを目指せる評価制度や職場づくりに取り組んでいます。ライフイベントにあわせて働き方を選べることで、介護のため遠方でのフルリモートを選択したり、子育てのため時短勤務を選択している女性リーダーもいます。

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育児・介護などライフイベントと仕事の両立をサポート

育休後の復職率100%、男女問わず安心して働き続ける環境づくり

当社では子どもの急な体調不良時にも対応可能な「子の看護休暇」を設けています。また、傷病休暇を子の看護休暇に転用することもできます。どちらの休暇も有給で取得でき、子育て中の緊急時に備えた休暇制度を整備しています。全スタッフ共通で1時間から取れる時間休やリモートワークなどと組み合わせて利用することで、安心して働き続けられる環境を整えています。さらに、社員同士で情報交換ができる「育児コミュニティ」を用意しています。育児休業後の復職率は例年100%で、男性の育児休暇取得率も63%(2024年5月期)と、性別を問わず子育てしやすい環境が整っています。
社内には休養室があるほか、通院に時間休を活用したり、専門医のいる保健室で心身のバランスや働き方の心配を相談することもできます。

介護しやすい制度とコミュニティづくりに取り組む

介護に携わるスタッフが増えてきたことから、フルリモートや介護休暇などの制度充実に努めるとともに、仕事との両立に役立つような情報共有とコミュニティ形成を支援しています。
介護コミュニティでは座談会を開催して、実際に介護に携わったスタッフから、介護の状況や大変だったこと、事前にやっておくべきことなどの意見交換しています。また、介護セミナーを開催し、外部専門家を招待して介護が必要になった場合の対応法などを伺う機会も用意しています。
仕事との両立を支援する制度として、介護のために職種を変えずに時短勤務やフルリモートを選択することもできます。さらに、介護を必要とする家族が1人の場合は年5日、2人以上の場合は10日の介護休暇を有給で取得することができます。加えて、ダイバーシティ委員会を中心に介護のポータルサイトやハンドブックを作成し、介護の基礎知識や社内の制度や手続き方法、自治体の支援の一覧などを紹介しています。

外国籍スタッフの活躍を支援

日本・海外拠点で外国籍スタッフを積極採用

当社は21か国に拠点を展開しており、1100名を超える社員の約3割を外国籍スタッフが占めています(2024年5月期)。新入社員として国内・海外で働く外国籍スタッフや現地採用のローカル人材など、多様なバックグラウンドをもつ世界約30カ国から集まったスタッフが在籍しています。
そのため、会議や研修では言語レベルやバックグラウンドに関わらず、誰もが安心して議論に参加できるよう、英語での同時通訳や資料への英語併記を実施しています。
希望者は日本語・英語の学習プログラムを受講することもできます。日本国籍のスタッフ側には英会話スクールの支援制度を用意しており、お互いに学び合うことで円滑にコミュニケーションがとれる環境づくりを進めています。また、外国籍スタッフによって、日本語や英語、韓国語など様々な言語を学ぶ企業内サークルや、ライフスタイル・文化を学ぶ交流会も積極的に開催されています。

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文化の多様性に配慮したオフィスづくり

本社には時間や宗教を問わず利用できるPrayer Room (礼拝室)を設置し、宗教の自由に配慮しています。

健康宣言

経営理念の実践のためには、スタッフ自身が健康であることが不可欠であり、健康でなければサポーターの信頼を得ることはできません。当社は、健康維持・増進活動に対する積極的な支援と推進によって、スタッフが持てる力を存分に発揮して、豊かで健康な社会の発展に貢献する会社を目指します。

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●健康管理の組織体制図

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HR-Centerと衛生委員会(PIT IN SPOTと産業医)と連携し、従業員の健康保持、増進に向けた活動をします。スコアリング委員会を経て、取締役会に従業員の健康状態や施策の実施状況を報告し、健康経営の継続的な改善を図ります。

健康経営優良法人

当社は、経済産業省・日本健康会議より「健康経営優良法人2024(大規模法人部門) 」に認定されました。

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未来の気象人財の創出

私たちはより多くの人々に気象・気候予報の大切さやおもしろさを感じられる機会を積極的に提供することで、気象による価値創造を実現できる次世代の人財創出へつなぐ取り組みをしています。

例えば、かつて活躍した3代目の南極観測船SHIRASEを、環境のシンボルとして船橋港に係留し、保存に協力しています。

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元乗員による船内ツアーができるほか、地域の子どもたちが自然の恵みや豊かさを体感できます。また、一般財団法人WNI気象文化創造センター主催のもと、「チャレンジングSHIRASE」というイベントを地域の方々の協力を得ながら年間数回の頻度で行っています。

なかでもソラヨミ教室は、雲の動きや肌で感じる変化から天気予報を行う技術(ソラヨミ)を、クイズや実験を通して学ぶことができる人気のコンテンツです。ゲリラ雷雨や竜巻など、予報が難しいと言われている気象現象は、その土地にいる人が五感で観察することで予測できることがあります。天気予報は受け取るだけでなく、「みんなでつくるもの」にもできるという認識を持ってもらうことで、自分自身の身の安全を守るだけでなく、気象災害によって発生する被害を減らす「減災」にもつながります。

気象・気候サービスは、地球を想いながら人々が安全な暮らしと経済活動ができるようにという心を込めて提供されるべきと考えています。そのため、機械的に分析するのではなく、気象・気候に思いを持って、サービスの重要性を理解しながら気象サービスを届けられる「人財」が最も重要な財産だと考えています。

だからこそ、スタッフのあらゆるダイバーシティを尊重し、公正な雇用と成長機会を提供し、一人ひとりの可能性を最大化できる能力開発と、快適に働ける環境を用意しています。また、多くの方々が気象・自然について学ぶ機会を提供し、天気に関心のある人財を世界中で増やしていくことは、地域全体の防災・減災意識向上とともに、将来気象を通じて世の中に貢献する次世代の人財輩出へとつながります。これらの取り組みによって育っていく人財は継続的に自然環境がもたらす社会課題の解決に貢献する原動力となり、ひいては持続可能な社会の実現をしていくものと信じています。