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防災気象キャスターという道。

三者三様のあり方から、
天気予報を支える
ウェザーニューズを支える高森 美枝、喜田 勝、土井 邦裕の3名。彼らはそれぞれ立場が違うものの、"防災気象情報をわかりやすく伝えたい"という共通の想いを持っていました。三者三様のあり方から見えてくるキャスターの仕事とそのやりがいとは。3名のこれまでと目指す未来をご紹介します。
-手厚いバックアップでキャスターを支える
ウェザーニューズは、創業当時からテレビ局へのキャスター派遣を行ってきました。近年頻発する大規模災害の影響もあり、全国各地の地域に密着してどういう影響が発生するのかをしっかり解説する人材をより多く求められており、需要が高まっている状況です。 今後も災害の増加が予想されるため、キャスターによって、視聴者にわかりやすく伝えることが求められています。 気象キャスターの役割として、シビアな状況の中で、どう伝えれば命を守る行動をとってもらえるか、視聴者にとって有益な情報を伝えられるかを考え、判断しながら伝えていくことが必要になります。 ウェザーニューズでは、気象情報だけではなく、それに付随する鉄道、道路、航空などの交通への影響、洗濯指数などさまざまな生活情報を含む充実したコンテンツ提供を通じ、キャスターをバックアップしています。 そんなウェザーニューズで、キャスターの採用、派遣、研修などのサポートを担うのが高森 美枝。研修として、2、3カ月に1度、「全国キャスターミーティング」を開催しています。

高森 「2020年現在、30名近くのウェザーニューズのキャスターが全国各地の放送局で出演していて、その規模は10数名の派遣から〜ひとり派遣までとさまざまです。 ひとりで派遣されている放送局では、日々これでよかったのかなど不安に思うことも多いため、一人ひとりのスキルアップ、ノウハウの伝授、好評だったコンテンツの共有などをする場として開催しています」

この研修の参加者は、丸1日かけて、それぞれの出演番組の録画を見てアナウンスのアドバイスをもらったり、伝え方の気づきを得たりと、有意義な時間を過ごしています。

高森 「絵のうまいキャスターは、今日の天気のポイントを絵で紹介したり、ドローンの操縦が趣味のキャスターは自分で撮った写真をオンエアで活用したりと、それぞれの得意分野を生かした番組づくりなどもお互い参考にしています。 ウェザーニューズが求める防災気象キャスター像は、やはり"いざというときに人の役に立ちたい"想いを持ったキャスターです。派遣された先の地域に密着した、視聴者側に立ったキャスターをどんどん育てていきたいと思っています」
-目指すのは「あなたの気象台」
キャスターのバックアップに注力するウェザーニューズ。その表舞台で活躍するキャスターのひとりが、喜田 勝です。1996年に入社後、24年間ここでキャリアを積み上げてきました。

喜田 「入社以来一貫して『みんなの気象台』ではなく、『あなたの気象台』を目指してやってきました。 そのために注力していたのが、個人向けのサービスにおける、予報センターの役割。そこで意識していたのは、『魂を込めた予報』でした。 昔は、機械的に天気マークを出すと、その日の気象の文脈と天気マークが合っていないことがよくありました。 ただ、それでは一人ひとりに対してメッセージが伝わりません。 そこで、『魂の天気マーク』のチームをつくって、多くの人が共感できるコメントなどを考えました。こうすることで、皆さんに寄り添ったメッセージを伝えられたと思います」

喜田はその他にも、テレビ局などを対象にサービスを行う報道気象チームで、運営担当として名古屋に常駐したり、データ放送サービスの立ち上げに関わったり、テレビ朝日のウェザーセンターで統括業務をやったりと経験を積んできました。

2016年4月からは週5日テレビ朝日の『報道ステーション』の気象情報を担当しています。

喜田 「これまでの経験から、一般の皆さんがどういう目線や言葉で会話をして、何に興味を持つのかを知り、彼らにどう伝えれば共感を得られるのかを考えることが大切だと思っています。 このことはテレビも同様です。気象担当のディレクターと話し合いながら、気象の専門家でない視聴者の視点での意見をもらい、話す内容を考えて、さらに修正していく。ひとつの現象を説明するときも、気象的背景をかみ砕いてわかりやすい言葉を選んで話すようにしています」

経験も活躍も幅広い喜田にとって、この仕事のやりがいは、予報を届けた先にありました。

喜田 「気象の災害が増加する中、『伝える』より『伝わる』ことを意識してメッセージを出すことで、多くの人に共感して、行動に移してもらえたらいいなと思っています。 『報道ステーション』は、放送局で報道の仕事をしている人は、ほとんどが見ている番組、報道の世界で先頭を走っている番組だと聞いたんです。その中の一員として担当させてもらっているのがすごくありがたいですし、多くの人に手が届くからこそ、そこに責任感と誇りがあります」
-キャスターへの道。やりがいは裁量の大きさ
2020年現在、キャスターとして福島放送での天気を担当する土井 邦裕。キャスターを目指すきっかけは、幼少期のころにまでさかのぼります。

土井 「子どものころ、暴風警報が出ると学校が休みになるのが嬉しくて、台風が来るときに天気予報をずっと見ていたんです。その影響もあってか、台風の暴風中継がやりたいとそのころ漠然と思っていました」

その後、土井のキャスターにかける想いは一時心の底に沈んでいたものの、大学生になると、再び浮かび上がってきました。

土井 「文系の大学でしたが、武器・特技が欲しいという想いから、2年生のときに気象予報士の勉強を始めました。そして、大学4年で気象予報士の資格を取得しました」

予報士の資格が取れるまでは、何かの形で放送業界に携われたらいいなと考えていた土井は、予報士に合格したことで本格的にキャスターへの道を志すようになりました。 その後、オフィス気象キャスターに就職し、ウェザーニューズの報道気象チームで原稿を書いたり、ラジオ出演(宮城のDate fm、FM香川)をしたりとさまざまな経験を積みます。さらに、中京テレビでは3カ月間の出演も経験。2017年には、福島放送での出演が決まり、現在でも活躍を続けています。

土井 「ウェザーニューズの顧問であるアナウンサーの山下さんに、何度か自分が喋った内容を指導していただいたことがあるんです。1対1でプロの方にみてもらえたのは貴重な経験になっています」

経験を積み重ねていく中で、土井は自身が携われる部分の広さにやりがいを見いだしています。

土井 「ローカル局だからかもしれませんが、構成作成から伝えるところまで全部できることが、やりがいです。解説の動画の作画や、画面の横などに出るスーパーも自分で考えていて。必要な映像などについては、前日や当日の会議などで、取材部と相談しながら発注もしています。 また、台風などの有事の際に、『こういう情報を出してもらえて助かる』という声をいただけると、県民の方の命や財産をあずかっている責任を感じ、やりがいを感じますね」
-3人の描く先。自分の未来を予報する
高森、喜田、土井の3名は、立場や、やっていることも三者三様。そんな中で、それぞれどのような現状と将来感を持っているのでしょうか。

高森の目指す未来は、はっきりと、そして簡潔に彼女の目に映っています。

高森 「防災気象キャスターのニーズは増えていくはずなので、応えられるように人材育成、採用をしていきたいです。 そして、事業としては視聴者にとってわかりやすい見せ方とコンテンツ開発に注力していきたいです。また、全国のキャスターと力を合わせて、よりわかりやすい天気予報をつくっていくことにも挑戦していきたいです」

キャスターである喜田は、自身の今後をこのように描いています。

喜田 「防災気象情報を伝えることに関して、メディアの中でリードし、減災につなげていくことです。 また、気象庁が出す情報をそのまま伝えるのだけでは、情報の受け取り手にとって不十分なことがたくさんあると思います。そういうところをキャスターがかみ砕いて、『あなたの気象台』に少しでも近づくように情報を出していくことが重要です。 テレビの限られた時間の中で、何を言うかを選んでそこに尖っていくことが求められています。限られた時間の中で全部を伝えることはできないからこそ、今日は何を伝えるべきなのかに尖って、きっちりやっていくことを大切にしたいです」

一方で土井は、自身の成長に重きを置いています。

土井 「経験豊富なキャスターを見ていると、天気が宇宙規模からつながっているように、広い視野からのコメントができていると感じるんです。だから、自分も目先の現象だけでなく、広い視野から解説できるキャスターを目指していきたいですね。 さらに、気象の学問は日々進化しているので、新しい情報を勉強していくことにも力を入れていきます」

それぞれの歩みは違いますが、目指すものは同じです。予報を、受け手に届ける手段を日々研さんし、磨き続ける3名。太陽はそんな彼らの未来をも照らし続けてくれるはずです。
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